日本の暦<卯月>田植えの季節 三大御田植祭もはじまる

卯の花が咲く季節 三大御田植祭

4月に入りました。

なにかと新規一転の月ですね。
入学式も間近になり、わくわくとしている人も多いでしょう。

新社会人の方は不安も多いかもしれませんね。
私も遠い昔を思い出してしまいます。

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さて「卯月」と呼ばれるこの月。
日本では「卯の花が咲く月」といわれ、ウツギという花が咲く季節を言います。
ウツギは現代では5~6月が旬なので、もう少し先ですね。
アジサイ科の植物で、日本各地で見られるようです。調べてみると白いきれいな花です。

また、「う」とは「初」や「産」といった意味もあり、一年の循環の最初をさしているそうです。

何か新しいこと、始めたいという気分になるこの月。
やはり日本人は季節とともに生きているんですね。

4月になると各地でイベントや祭りも開催されます。

日本三大御田植祭(にほんさんだいおたうえまつり)

日本を代表する三つの御田植祭。
御田植とはその名の通り、田植えなどを指します。

御田植祭とは豊作を祈念する神事。

三大御田植祭とは以下を指します。

・香取神宮(千葉県)
・住吉大社(大阪)
・伊雑宮(三重)

香取神宮の御田植祭は毎年4月第1土・日曜日に行われるそうです。
今年はまさしく今日と明日にあたりますね。明徳2(1391)年には既に行われていたというので、その歴史はかなり古いものになります。

1日目の「耕田式」と2日目の「田植式」からなるそうで、お祭りといってもにぎやかしの雰囲気ではなく、五穀豊穣を神様に願うおごそかなお祭りです。

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香取市のホームページには「拝殿前にて鎌・鍬・鋤・牛を使って田植え前の田んぼを耕す風景を模した儀式と、8人の稚児による田舞や早乙女手代による植初め行事が奏される。」とあります。

一方、住吉大社の御田植祭は6月にあるそうです。
神功皇后が田を設け、御田を作らせたのが始まりだといわれているそうで、住吉大社のこちらは重要無形民俗文化財に指定されているそうです。

伊雑宮の御田植祭は6月24日。伊勢神宮の別宮伊雑宮(いぞうのみや)で行われます。
長い歴史はあるようですが以前には一旦廃止され、さらに再興したなどの、土地の想いが込められた三重県の重要無形民俗文化財に指定されている行事です。
磯部の御神田(いそべのおみた)と呼ばれることが一般的のようですね。

祭の見どころの一つが、男衆が団扇のついた竹を奪い合う「竹取神事」というので、ちょっと面白そうです。

御田植祭にはそれぞれストーリーがあるようなので、勉強してから観に行くとさらに楽しめそうです。

それぞれ多少の儀式のはあれど、神様に五穀豊穣を願い、人々が健やかに健康に生活できるように祈るためのお祭りであることは相違ないようです。

日本三大○○祭り。よく聞きますが、実際はどれを指すのか知らないことが多いですよね。
でもその三大に入らないお祭りでも、その土地の風習をよくあらわし、楽しめるお祭りはたくさんあります。

自分のお気に入りのお祭り、少しずつ増やしていきたいです。

【日本三大御田植祭】
・香取神宮御田植祭 4月第1土・日曜日
住吉大社 6月14日
伊雑宮 6月24日
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