九州まで一度は行ってみたい、日本屈指の時期の産地【有田焼】
そう日本全国陶器市がGWに開催されているのです。
そして今回紹介するのは「有田焼」。
食器などに興味のない方も、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
佐賀県で作られている、日本代表の焼き物です。
有田は日本で最古の磁器の産地です。
昨年の2016年が、有田で磁器を焼かれるようになってちょうど400年の年でした。
「意外と歴史が浅い?」
そう思われた方もいらっしゃるかと思います。
そう、陶器と比べると磁器の歴史は浅いのです。
陶器市に行く前に簡単に陶磁器の知識を入れておきませんか。
陶器(とうき)と磁器(じき)の違い
陶器はおそらく聞いたことのある言葉かと思います。「陶芸教室」などもそうですね。
では磁器は?
あまり聞きなれないかもしれませんが、おそらくみなさん普段は磁器をお使いではないでしょうか。
白くて、ツルツルとして、薄くて軽めの器。そう、一般的な洋食器が「磁器」です。
一方、陶器は土は産地によって違いはありますが、一般的に黒っぽく(茶色っぽく)、手触りは磁器のような滑らかさはあまりありません。
なんでこんなに違うのかというと、原料が違います。
陶器は「土もの」、磁器は「石もの」とよく言われます。
陶器の土は粘土質の土を練って、器にします。
磁器は「陶石」と呼ばれる石を削り、砂状にしたものを練って、器にします。
磁器の白さはこの石の白さです。
両者の違いは以下の通りです。
磁器 | 陶器 | |
手触り | ツルツル | ザラザラ |
硬さ | 硬い | 重い |
手入れ | 金彩などが入って いなければ楽 |
少しだけ注意が必要※1 |
硬さ | 硬い | 重い |
レンジ使用 | 金彩などが入って いなければ可能 |
ほとんど不可※2 |
食洗機 | 可能 | ほとんど不可※2 |
※1 生地が粗いため、水分や臭いを吸収しやすいため、使用前に水に浸す(少し長めに流水をかけるでもOK)。また、使用後はカビが発生しやすいので十分乾燥させる。などの手間が少々かかります。
※2 中には使用できるものもありますので、販売元に問い合わせてください。
ちなみに有田焼400年を迎えたと述べましたが、陶器の歴史はさらに1000年以上古いです。
(縄文土器とか入れるともっと古いですが。。。)
器の選び方
陶器市に行くと、その量に圧倒されます。
一点一点じっくり見てまわるのはほとんど不可。
じゃあ、どうやって自分好みの器を探すか。
窯元・作家によってある程度テイストが異なります。
そう、服や靴とがブランドによってテイストが異なるように器も同じです。
そして「あ、このテイスト好きかも。」と思ったブースや店舗を見つけたら気になるものを必ず手にとってください。
服やアクセサリーと同じ、器も結局は直観です!
和食は器を手に持って食べます。
持ったときに手になじむものを選んでください。
ただ、磁器は陶器ほど違いはないので、ただ見た目の好みで選んでいただいてもいいと思います。
あとは、自分がどう使うか。
どんな料理を盛るのか、そこをイメージしながら選んでいただくと間違いないと思います。
有田陶器市
今年の有田陶器市(磁器でも陶器市といいます)は
4月29日(土)~5月5日(金)
全国から100万人が訪れるという日本最大の陶器市です。
少し離れたところにしか宿泊施設がないそうなので、調べて早めの予約をおススメします。
購入の際は、窯元のスタッフや作家さんとよくお話して、ご自身の逸品見つけてくださいね。