緑茶の種類と淹れ方のコツさらに茶葉の選び方のポイントとは

お茶の種類と選び方

種類が多くて選び方が分からない!
緑茶の特徴と選び方のポイント

緑茶を買うとき、どういった基準で選びますか?

値段?ブランド?

特にこだわらないとい方も多いかもしれませんね。

日本の緑茶の産地は多く、その種類も様々。
自分好みの味に出会うというのは難しいかもしれません。

ただ、おおまかな種類と特徴を知っておくと、選ぶポイントも絞れてきます
あとは自分好みを見つけていくだけ。

茶葉の選び方もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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種類の多い緑茶の特徴と美味しい淹れ方

お茶は緑茶にしろ、中国茶にしろ、紅茶にしろ本当に種類が多く、選ぶポイントさえ分からなくなります。
要は好みなのですが、その好みまでたどり着くのが大変。

ここではお茶屋さんで一般的に販売されている緑茶の種類とその特徴。さらにそれぞれの美味しい淹れ方をカンタンにご紹介します。

◆玉露(ぎょくろ)

緑茶の中でも特に「格」が高いとされる玉露。
その味は他の茶葉とは別格のトロリとした「甘み」と「旨み」
煎茶点前などで淹れられる手法では舌先でなめれば口いっぱいに甘みが広がるほどです。

摘み取る20日くらい前から直射日光を遮り、渋味を極力おさえた生産方法。
茶葉そのものがやわらかくて渋味がなく、飲んだあとの茶葉はポン酢や醤油などを垂らして、そのままおひたしのようにいただけます。

価格は高め。
カフェインも多いので飲み過ぎには注意してください。

【淹れ方のポイント】
玉露は50℃くらいのぬるめのお湯でじっくり抽出させるのがポイント。
5gの茶葉に50℃のお湯35mlを注ぎ、2分くらいじっくり蒸らします。
湯のみに注ぐ際は最後の一滴まで注ぎきるのがポイントです。

◆冠茶(かぶせちゃ)

その名前の由来は茶葉の生産段階によるもの。
茶葉は摘み取る最後1週間ほどで一気に緑茶特有の渋味を増します。

玉露はその渋味を抑えるため、摘み取り20日前から日光を遮りますが、このかぶせ茶はそこまで長く覆わないしろ、
最後は茶葉を覆って日光を遮断することにより渋みの発生をある程度おさえます。

そのため、煎茶より甘味が強いのが特徴

【淹れ方のポイント】
3gの茶葉に70℃のお湯70mlを注ぎ、1分蒸らします。
湯のみに注ぐ際は最後の一滴まで注ぎきるのがポイントです。

◆煎茶(せんちゃ)

緑茶の定番といえばこれですね。
日本茶の8割は煎茶と言われています。

産地により味は異なりますが一般的にあっさりとした味わいの中に渋味と甘みがほどよく、飽きなく毎日飲めるのが一般的に飲まれている理由。

【淹れ方のポイント】
2gの茶葉に70mlのお湯を注ぎ、30秒から1分蒸らします。
上煎茶と言われる高級煎茶の場合、70℃くらいのお湯が甘みがでます。
並の煎茶であれば、80℃~90℃くらいの熱めのお湯の方が旨みがでると言われています。
茶葉は好みにあわせ、調整してください。
湯のみに注ぐ際は最後の一滴まで注ぎきるのがポイントです。

◆深蒸し煎茶(ふかむしせんちゃ)

煎茶は作る工程で40秒から1分ほど茶葉を蒸すのですが、深蒸し煎茶はその時間を1.5倍ほど長くしています。
そのため、独特のコクが生まれます。
味の特徴はまろやかで渋味が少なく、普通の煎茶より気を使わなくても味わい深い味になるため、来客用などにも適したお茶です。

【淹れ方のポイント】
2gの茶葉に70℃から80℃のお湯70mlを注ぎ30秒から40秒蒸らします。
湯のみに注ぐ際は最後の一滴まで注ぎきるのがポイントです。

◆茎茶(くきちゃ)

茶葉でなく、こちらはその名の通り、茎部分を使用したもの。縁起がよいと言われる「茶柱」が立つのはこの茎があるため。
甘みもつよく、茶葉とは違った風味が味わえます。

【淹れ方のポイント】
2gの茶葉に80℃から90℃のお湯70mlを注ぎ1分から2分蒸らします。
60℃くらいの低温のお湯で淹れると甘みが増します。
湯のみに注ぐ際は最後の一滴まで注ぎきるのがポイントです。

そのほか、抹茶やほうじ茶、玄米茶などありますが、これらは大体味の見当はつきますね。
おおまかな味の特徴が分かったところで、実際に店頭で選ぶポイントをご紹介していきます。

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産地と種類が豊富のお茶の選び方

お茶にはいろいろ「銘」がついていて、同じ製造元でも値段もまちまち。
選ぶポイントはどこにあるのか?

すべて試飲できて、好みが選べればベストですがそれはなかなか難しいもの。

緑茶は基本、毎日飲むので何回でも飲めるものがいいとされています。

「何回でも飲める?」

どういうことかというと、緑茶は基本的に同じ茶葉で2煎、3煎と飲むことができます。
2煎目からもう色のついたお湯になるようなお茶は不経済というだけでなく、1煎目から味が良くありません。

【値段で選ぶ】

ではその「何回も飲める」基準はどう見極めるのかというと、一番分かりやすいのは値段です。

概ね100gで1,000円が目安です。

スーパーなどで売られている200g数百円のものは避けたほうがいいでしょう。

100gで1,000円以上となると一見高く思われがちですが、2煎・3煎美味しく楽しめると考えるとむしろ安いと思います。

産地直送などでは100g1,000円を切るものもありますので、1,000円以上はかけられないという方はそういったお茶の製造元から購入してもいいかもしれません。

【産地で選ぶ】

緑茶の生産地としてどこを思い浮かべますか?
普段、産地など気にせずに茶葉を購入している方も多いかもしれませんね。

「そんなに変わる?」
と思うかもしれませんが、これが不思議と違いがちゃんと分かるほどなのです。

好みの味があれば、それに合わせた産地のものを選ぶのも、好みのお茶に出会える手段のひとつです。

お茶の生産量ベスト3は以下の通り。
1位 静岡県
2位 鹿児島県
3位 三重県

意外!と思われる方も多いのでは?

有名なお茶の産地の種類と味の特徴をご紹介します。
選ぶときの参考にしてください。

静岡

主な種類:本山茶・掛川茶・川根茶など

日本一の生産量を誇る静岡県。
たとえお茶に詳しくなくても「お茶処」といえば「静岡」と答える方は多いはず。

産地が県内に広がっていることもあり、それぞれに味の特徴があります。

徳川家康公がこよなく愛したお茶としても有名な本山茶。山間部で生産されていて旨みとさっぱりとした口当たりのバランスが格別と言われています。
また掛川茶は深蒸茶発祥の地のひとつでもあり、渋味の少ないマイルドさが特徴。静岡茶の中でも川根茶は甘みが強いとされています。

静岡茶はほとんどが深蒸し煎茶。
渋味は少なく、風味が深いのが特徴です

九州地方

主な種類:知覧茶(鹿児島)・八女茶(福岡)・嬉野茶(佐賀)

九州のお茶は本州のお茶より独特の甘さがあります
飲んだ瞬間がさほど感じませんが、後味に特有の甘みを感じます。

特に甘いのが福岡県の八女茶。
飽きることのない、それこそ毎日何回でも飲みたくなる旨みがあります。

佐賀の嬉野茶は蒸し製玉緑茶と言われ、茶葉が丸まっています。
そのため、2煎・3煎目とだんだん旨みの変化が楽しめます。

甘さがありますが、比較的さっぱりとしています。

知覧茶は関東の方はあまり馴染みがないかもしれませんが、品質もよく生産量も静岡に続くほどです。
新茶は日本全国で一番早く、さわやかな香りと濃厚な旨みが楽しめるお茶です。

京都

主な種類:宇治茶

抹茶の生産は断トツの一位を誇ります。
宇治のお茶は日本三大銘茶にもあげられ、「香りの宇治」と言われるほどお茶特有の香りが楽しめます。
味は他産地のものと比較すると少し渋味が強いのが特徴です。
ただ後味はすっきりとしているので、「渋好み」の方はハマるかも。

埼玉

主な種類:狭山茶

生産量は多くないにしても、こちらも日本三大銘茶にあげられるほどの質を誇ります。

『色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす』

と言われているだけあり、その味には定評があります。
茶葉を高温乾燥させる独特の「狭山火入れ」により強い香りは狭山茶の特徴の一つです。
色・味・香り共に重厚さとしっかりとした味わいの煎茶です。

自分好みを見つける手段

どれが自分にとってずっと飲み続けたくなるお茶なのか。
おすすめの方法は2種類のお茶を日によって変えて「毎日」飲むことです。

私はポットに茶パックから出したお茶を持ち歩いていますが、毎日飲むうちに2種類のうち「こっち」というのがでてきます。

その「こっち」とさらにまた違ったお茶を交互に飲むと、また「こっち」がでてきます。

そうしていくうちに、私の特に飲みたくなるお茶は福岡県の「八女茶」ということになりました。

毎日交互に飲むことがポイント。
驚くほど違いがわかってきます。

複数のお茶を交互に飲むと、飲みきるまで時間がかかるので、しっかり空気を抜いて袋の口を閉め、冷凍庫での保存をおススメします。
茶葉は劣化しやすいので、古くなる前に飲みきってくださいね。

まとめ

昨今の健康視点からも緑茶ブームとなっています。

とくに立春から八十八日目に摘むお茶は「新茶」として、これを飲むとその年無病息災で過ごせる縁起物として昔から重宝されてきました。

茶葉から淹れるお茶に馴染むと、ペットボトルのお茶では物足りなくなるくらいです。
健康のためにもぜひ緑茶を普段の生活にとりこんでみてはいかがでしょうか。
好みのお茶に出会えるといいですね♪

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