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風邪を繰り返す、胃腸の調子が悪い
それ、冷えからきているのかもしれません
風邪が流行っています。
治ってもまたすぐぶり返すという方も少なくありません。
また、風邪ではないのになんとなく身体が重い、肩がこる、疲れやすいなどの症状が出る方も多いのが、寒さのピークをむかえる1~2月。
実はそれらすべて原因は「身体の冷え」が原因かもしれません。
人は身体が冷えると免疫力が落ちます。
0.5度体温が下がるだけで、身体への影響は大きくなると言われています。
乾燥と寒さが続くこの時期、身体を温め免疫力を高めましょう。
冷えは外から温めるだけでは解消されません。
効果的に身体を温めるには、身体の中から温めることが重要です。
冷えからくる体調不良を知っておく
身体の冷えが引き起こす体調不調は以下の通りです。
- 肩こり・腰痛
- 胃腸の不調
- 不眠
- アレルギー性鼻炎・花粉症
- かぜ・インフルエンザ
- むくみ
- 肌荒れ・乾燥
ざっとあげただけでも冷えは万病の原因とも言えますね。
低体温になると、免疫力が衰えます。
インフルエンザはウィルス感染した人すべてがかかるわけでなく、ウィルス感染した人の中でも発症する人と発症しない人に分かれます。
発症しない人は、体質的にインフルエンザのウィルスに強いのではなく、ウィルスに勝つ免疫力を持っていると考えられています。
(もちろん、発症する前にウィルスを体内に取り込まない生活習慣も影響しますが。)
冷えは免疫力を著しく低下させます。
今年、風邪をぶり返す。胃腸の調子がいつもより悪いと感じたら、まずは身体の冷えを疑いましょう。
あまり冷え対策をしていないと感じたら、外から温めるばかりでなく、身体の中から温めるよう心がけたいですね。
冷えに効く飲み物
暖かい飲み物を飲めば、一時的にあったまる気がしますが、正確にいえばそれは×です。
食べ物・飲み物には「陰」と「陽」があり、陰のモノは身体を冷やし、陽は温めます。
【陰の飲み物】
・コーヒー
・緑茶
・牛乳
・清涼飲料水
【陽の飲み物】
・紅茶
・プーアール茶
・日本酒
・焼酎お湯割り
・葛湯
・黒豆茶
・赤ワイン
・ココア
・麹の甘酒
発酵させた飲料には陽が多いですね。
あと、土の下で育ったものなど。夏野菜と冬野菜で考えるとイメージしやすいかもしれません。
冷え・体調不調の特効薬は?
特にこの時期体調不良を訴える人が多い中、おススメなのが「葛湯」です。
聞いたことはあっても、実際飲んだことのない方も多いかもしれません。
でもこの葛湯。
体調不良・冷えによく効く万能薬に匹敵する飲み物なのです。
風邪の市販薬によく「葛根湯」がありますが、あれも葛の根っこからきているものです。漢方薬のひとつです。
葛湯の効果は様々な体調不良を改善する効果が期待されています。
「葛」は万能な陽性食材です。
葛湯の効果として良く知られているのは以下の通りです。
- 体温の上昇(冷え性改善)
- 血行促進
- 整腸作用
- リラックス効果
- 免疫力アップ
色々な症状に効くように見えますが、葛の一番の効果は「冷えの改善」です。
要するに「血行促進」や「免疫力アップ」の原因となる「冷え」を改善することにより、様々な不調が解消されるという仕組みです。
免疫がアップすれば風邪やインフルエンザのウィルスにも対抗できます。
そう、冷え解消こそがあらゆる体調不良改善の早道なのです。
その冷え取りに、ぜひ葛湯を試してください。
葛湯の作り方
基本的な葛湯の作り方です。
【材料】(1杯分)
本葛 10g
熱湯 100㏄
砂糖または天然塩 適量
【作り方】
1. 葛粉と水を小鍋に入れ、強火にかける。
2. 塩を加える。(砂糖の場合は火をとめてから)
2. 火を弱め、菜箸でとろみがでるまで混ぜる。
くず粉を茶碗に入れ、ぬるま湯に溶かし、その後熱湯を注いでもOK。
火にかけない場合の、とろみの付いた綺麗な透明の葛湯を作るポイント
・使用する器を温めておく
・ぬるま湯で葛粉を溶いてダマになるのを防ぐ
・沸騰した熱いお湯を注ぐ
・砂糖は最後に加える
葛湯のアレンジレシピ
あまりにもシンプルな飲み物なため、少し物足りなく感じる方もいらっしゃるかと思います。
ちょい足しするだけで冬にぴったりの”ほっとドリンク”になります。
【蜂蜜しょうが葛湯ハニージンジャー】
冷えには一層効く生姜をプラス。
【材料】(1人分)
生姜パウダー 小さじ1/4
(生姜汁の場合小さじ半~)
葛粉 小さじ2
蜂蜜 小さじ2~
熱湯 250cc
【作り方】
1. カップに葛粉小さじ2を入れ少量のお水で混ぜ溶かします。
2. 生姜、蜂蜜を加えて混ぜます。
3. お湯を注ぎ良く混ぜます。レンジで20~30秒加熱し透明になっていればOKです。
柚子の葛湯
葛の味が苦手な方も、柚子味なら美味しくいただけそうですね。
【材料】(1人分)
葛粉 20g
砂糖 20g*黒糖でも可
お湯 180〜200ml
柚子の汁 小さじ1/2
あれば柚子の皮(飾り用) 少々
【作り方】
1.耐熱グラスに葛 、砂糖 を入れ、同量の水(20ml)で溶かします。
2.沸騰したお湯を少しずつ注ぎながら、透明になるまでよくかき混ぜます。
*透明にならない場合は電子レンジで加熱してください。
まとめ
冷えは万病の元とも言われます。
これは女性だけの問題ではありません。
葛湯を飲めば、絶対にインフルエンザにかからない保証はもちろんありませんが、冷えをとり、体温をあげることで免疫力の向上は期待できます。
まずは手軽にここから始めてみませんか。
一点、注意は葛は希少なもので、最近では他のでんぷんと混ぜたものが主流となっています。
少々高くても、本葛の粉を使いましょう。
まだまだ寒い日が続きますが、ご自愛ください。