愛猫の不調 鍼やお灸治療で改善されるかも
ここ数年、ペットして飼う犬・猫の比率が逆転し、猫が犬を上回ったそうです。
犬を飼う場合と違って、2~3匹飼う人も多いのも理由のひとつのようですが、間違いなく言えるのは「猫ブーム」が止まらないことです。
猫市場は関連グッズや猫関連ビジネスの拡大により、年間2兆円市場とも言われています。
猫を愛する人がそれだけ多いということですよね。
さて、前置きが長くなりましたが、ペットを飼う人が多くなったということは、当然病院やお墓などの需要も増えたということです。昨今話題の獣医大学も数だけでなく、そのレベルが問われているとか。
あなたは愛猫の体調が悪いとき、すぐ病院へ連れて行っていますか?
当然、連れて行っているかと思いますが、いろいろ苦労もあるのではないでしょうか。
いざ病院へ連れて行こうと思っても、不安と恐怖心から猫がなかなか大人しくしてくれないということも多いそうです。
ただでさえ、家の外の世界を知らない猫が増えている近年、本人(?)にしたら宇宙へにでも連れて行かれる思いですよね。きっと。
つい先日聞いた話なのですが、知り合いが飼っている猫が排泄がうまくできなくなったので病院に連れて行ったそうです。
でもいざ連れて行こうとしたら暴れるし、なんとか連れていって診てもらったところで、処方された薬もなかなか飲んでくれない。
結局、抜本的な治療にはいたらなかったそうです。
そんなとき、猫の鍼灸師さんがいることを知り、連絡をとったところ、往診に来てくださることに。施術後、回復傾向にあるそうです。
あなたの猫の不調も改善できるかもしれませんよ。
ちょっと猫の鍼灸について調べてみました。
犬猫専門の鍼灸
一般的に私たちが受ける鍼灸師さんとは、異なります。
(ツボが違いますからね。)
病院で施術を行っている場合もありますが、往診に来ていただける先生を探したほうがよさそうです。
理由は病院を嫌がる子が多いため。
あとは、実際施術するとなると、やはり大抵は怖がるそうです。ただ、自分の家であることと、近くに家族がいることで、病院に連れてときのようなパニックにはなりにくいそう。
猫の性格にもよりますが、煙を炊かれたり、知らない人に身体を触られるのは恐怖以外のなにものでもないですよね。
初めて診てもらうときはなるべく猫がリラックスできる環境を作ってあげましょう。
知り合いのその猫は、最初おびえていましたが、お灸はそうとう気持ち良いらしく、2回目以降は驚くほど大人しくなったそうです。
(鍼のほうは今だ嫌がるようですが、、、)
私たちでさえ、最初は多少抵抗ありますからね。
うまく猫たちの気持ちをくんで、気長にトライしてみてください。
そもそも、猫の鍼灸って何の病気に効く?
主に、内臓疾患や食欲不振・嘔吐などに効果的なようですが、中には下半身マヒが治ったという事例もあるそうです。ある鍼灸の施術も行っている動物病院のサイトより抜粋させていただいた、改善が期待できる疾患リストです。
・筋肉の疾患
・ヘルニア・関節炎
・下痢・嘔吐
・食欲不振
・アレルギー疾患
・腎臓・肝臓疾患
中には西洋医学(一般的な獣医さんによる治療)との併用も考えられますので、それはよく獣医さんにも相談してください。
場合によっては漢方治療も
猫は高齢になると、腎不全なども引き起こすことが多くあるそうです。ときに獣医さんから処方された薬があわなく、漢方薬に切り替えたら、改善してきたという事例もあるようです。
これも、人間と同じく個体差があり、合う・合わないがあります。
特に漢方は臭いがキツイ場合があるので、餌にまぜでも食べてくれないことも。
その点は試行錯誤を繰り返していくしかないですね。
飼い主さんからしたら、治したい一心で効くと聞けば片っ端から試したいかもしれませんが、本人にとってはストレスでしかありません。
治療法は慎重に
まとめになりますが、鍼灸も漢方も万全ではありません。
あくまで治療の選択肢のひとつと考えてください。
鍼灸は特に人に身体を触られるのを嫌がる子は、診療を断られることもあるようです。
治療費は知人の話ではそんなに高くなかったようですが、動物は保険が適用されないため全体的に治療費はかさみますよね。あくまでその前提での話ですし、鍼灸師さんによって当然料金設定は異なります。
調べてみると、「うちの猫は鍼灸でこんな病気が治った」などの事例が沢山出てきますが、すべてを鵜のみにせず、じっくり見極めてくださいね。
あなたの大切な家族がいつまでも健康でありますように。