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本キライの子どもの最大の難関
読書感想文の克服のコツは本選び
夏休みの宿題、小学3年・4年ともなると読書感想文は定番になってきますね。
普段から本好きのお子さんならいいですが、あまり本を読まないお子さんにとっては、感想文はおろかそもそも本を読むことが最大のハードルだったり。。。
いきなり読書感想文用に読み応えある本を読ませるのはかえって挫折の元。
だれもが面白いと思えるやさしい本からはじめ、何冊か読んだのちその中から感想文用の一冊を選びましょう。
本選びはお母さんが手伝ってあげてくださいね。
誰もが抵抗なく読める本を探す
よく小学校3年生向けとか本屋さんなどで見かけますが、普段本に抵抗ある子どもにとっては難易度が高いと思います。
小学校低学年のものなどでもいいかもしれません。
まずは「本ってけっこう面白いんだ。」と気づかせることです。
でも面白い本って???
・笑える本
ギャグの本ではありません。なんか主人公が滑稽とか、変わっているなどちょっとクスッとしながら読めるストーリーがおススメです。
けっこう低学年向けのものが多いですが、入門編には最適です。
例:「おしりたんてい (単行本)」「もう ぬげない」「はれときどきぶた」「大どろぼうホッツェンプロッツ」
・子どもが共感しやすい本
身近にありそうなことを題材にしていたり、こんな人、近くにいるよね的な話は読みやすく共感を得るので、どんどん読み進められます。
例:「きまぐれロボット」「かあちゃん取扱説明書 (単行本図書)」「くまの子ウーフ」「先生、しゅくだいわすれました」
・子どもの望みをかなえてくれる
大人向けでも同じですね。最近ドラマでも必ず話題となる池井戸潤さんの作品がその代表例です。
自分ではできないことを主人公か叶えてくれる、それは現実の社会でも魔法の世界でも同じことです。
例:「魔女の宅急便」「ハリーポッターシリーズ」
・ページ数は数十ページから100ページくらい
本キライのお子さんは読んだページ数より、残りのページ数が気になります。
最初から厚い本は抵抗感がでるだけです。
お母さん的にもしどうしても名作を読ませたいというのであれば
・今の子どもたちにも通じるテーマ(時代を感じない)
・20年以上読み継がれているもの
を選びましょう。
お子さんへの本のすすめ方
文章がわかりやすいと思わせるのが第一歩です。
・子どもの反応を見る
最初のほうのページを見ながら「面白そう?」「動物の話だね」などとお子さんと会話しながら選んでいきましょう。
・自分の感想を伝える
読んでたら何となくこんなこと感じたとか、こんなところが面白いと思ったなど、子どもが読みたいと思えるようまずは親の感想を伝えてみましょう。
・本について話す
本が親との共通の話題と知れば、本に興味がでてきます。
お互い感想を言い合ったり、次にどんな本が読みたいかなど本について話す機会を設けましょう。
これを機会に子どもを「本好き」に変える
ここで一点お伝えしたいのは「本読まない子」=「国語が苦手」な子どもではないということ。
読書の多さと読解力の高さは関係ないというデータが発表されています。
まずはそこを期待しないことです。
ただ、本を読むことは未知数の教養を得ることになることは確か。
お子さんにはぜひ本をたくさん読んでほしいですよね。
でも無理強いはかえって逆効果。
活字に強い拒否感を抱くようになってしまいます。
始めは辞書や図鑑などで調べることをさせてみましょう。
ネットでカンタンになんでも調べられる時代ですが、ここはあえて紙の辞書を使います。
分からないことがわかる楽しさなどから活字に慣れさせる方法です。
また、これをやすことにより、探究心も芽生えると言う研究結果もあるようです。
活字に慣れさせ、探究心を持つようになったらそれから興味ある分野の本をすすめてみましょう。
少なくても活字に対する拒絶はなくなっているはずです。
ぜひお子さんの「コレ知りたい」という好奇心を引き出してあげてくださいね。
小学3年生・4年生におススメ本
上記以外のおススメの本をご紹介しておきます。
パパやママが「懐かしい!」と思うロングセラーもあります。
親子で楽しんでください。
「たんたのたんけん」
作: 中川 李枝子
自分の誕生日、ふしぎな地図を手に入れた「たんのたんた」。
そこから探検がはじまります。
さあ、夏の探検にお子さんを誘ってあげてください。
「エルマーのぼうけん」
作・絵:ルース・スタイルス・ガネット
訳:渡辺 茂男
教科書にも載っている昔ながらの名作ですね。
お母さんのなかには「懐かしい」と思うかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
お子さんともう一度ぼうけんの世界に浸ってみませんか。
「さいこうのスパイス」
作・絵:亀岡 亜希子
なにを食べても「まずい」というリスのぼっちゃん。
そんなぼっちゃんにおいしい料理を食べさせたいオオカミのシェフ。
ぼっちゃんに美味しいと言ってもらえなく傷ついたシェフが出会った料理とは?
「1つぶのおこめ」
作・絵: デミ
訳: さくま ゆみこ
40ページの絵本ですが、小さいお子さんから小学生高学年まで
独自の視点で楽しめる絵本です。
インドの昔話を細密画風に描いた、絵もすばらしい絵本です。
「びりっかすの神さま」
作:岡田 淳
始は背中には小さな翼が生えている小さな男を見る。翌日、始はその男が、クラスで最低点をとったもののところにやってくることを知る。
はたしてその男の正体とは?大人も思わず考えさせられる、一度は読んでおきたい一冊。
お子さんが運命の一冊と出会えますように!
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