新年、一度は着物を着てお祝いしたい、初詣に行きたい。
そんななんとなくの大人女子の憧れありますよね。
では着物ならなんでもOK?
最近はやりのレンタル着物は?
初詣に着物で行きたいのだけど、防寒対策はどうしたらいい?
などなど、知らないことだらけの着物のあれこれ。
2019年のお正月はぜひ和装でと思っている方、ぜひ参考にしてください。
目次
正月に着るおススメコーデ
お正月はお祝いの日です。つまり着物も晴れ着と呼ばれるものが適しています。
ただ、家で家族と静かに過ごし、初詣は近所の氏神さまでお参りだけ、という場合はそこまで気張った着物でなくてもかまいません。
新年のお祝いには格式高い着物
普段和服を着ない方にとっては着物というだけで、よそいきの装いという印象がありますが、和服にも洋服と同じTPOに沿ったルールがあります。
お正月となるとお祝いごとなので、少し格の高い着物「訪問着」「付下げ」「色無地」などが適しています。
若い未婚の方なら振袖なんかもいいですね。
ただ、最近はそんな着物をお正月に着る方はずいぶんと減りました。
神社で新年のご祈祷をお願いする場合や、配偶者の親戚含めた親族の初顔合わせなどの場合を除いて、小紋などで十分です。
特におススメするのは「江戸小紋」。セミフォーマルの格の着物で、カジュアルすぎずフォーマルすぎない利用幅の広い着物です。
普段のネイルとちょっと変えてみる
せっかく着物を着るのなら、ネイルも普段のものと変えてみましょう。
ストーンなどをあしらうより、フラットなデザインのものが着物には品よく見えます。
着物の色を考えて、同系色にまとめてもいいですし、アクセントになるようなカラーをもってきてもいいですね。
サロンに着物の画像をもっていって相談してみてください。
レンタル着物の注意点
最近、国内外の観光客に人気のレンタル着物。浅草・京都・鎌倉など着物が似合う観光地には数多くレンタル着物店が点在しています。
華やかな着物で、一見トライしたくなりますが、注意点も。
観光地のレンタル着物店の多くはポリエステルの着物です。
このポリエステル。実は夏は暑く、冬は寒いものです。
ちゃんとコートなど貸してもらえるところもありますが、客の多くはせっかく着替えた着物で歩きたいので、着物一枚でお参りへ向かいます。
おそらく耐えがたい寒さではないかと想像するのですが。。。
着物は正絹の袷(あわせ)だと、かなり温かいものです。
よくシルクのスカーフなど首にまくと、薄手でもかなり温かいと感じた経験ありませんか?
絹は薄手ながら保温効果が高く、着物もそのため洋服より寒さを感じにくいと言われています。
(襟周りや袖口などあいているところを除けばの話ですが)
レンタル着物は手軽ですが、それで風邪をひいては元も子もありません。
羽織含めてのコーデにするなど、外気温に合わせて選んでください。
着物の防寒対策どうすればよい?
それでは、着物を着た時の防寒対策はどうすればいいのか、冬の着物コーデのご紹介です。
羽織
羽織一枚でかなり雰囲気が変わります。
ちょっと上品に見えるので、着物のおススメコーデです。
羽織は洋服でいうとカーディガンのようなもの。室内でも脱ぐ必要はありません。
前は開き気味なので、防寒というほどのあたたかさはありません。
お正月、羽織だけではちょっと寒いのでもし羽織で出かけたい場合はショールなどと合わせてください。
もちろん羽織の上にコートを着ても問題ありません。
ショール
洋服の時に使っているのものでOKですが、チェック柄など柄があるものは着物にあまり合いません。
できれば無地のもの、素材はなんでもかまいませんが、大きめのほうが温かいです。
道行き・道中着
定番の着物のコートです。
最近は丈の長いものが主流で、着物をもう一枚重ね着するようになるので、薄手でもかなり温かいです。
ただ、襟ぐりや袖口は寒いので一枚ショールをはおったり、手袋をしたりするのをおススメします。
コート
寒がりさんにはおススメのウールのコート。
着物用に袖が広くなっていたり、ポンチョのようになっていたりします。
最近はかなり可愛いデザインも出ているので、ぜひ探してみてください。
その他アイテム
繰り返しになりますが、着物は意外と温かいものです。
ただ、洋服との大きな違いは襟と袖が開いていること。
ここがともかく寒いです。
首周りはショールで、袖口は長手袋をおススメします。
あとは襟ぐりのあいたインナーなどで工夫してみてください。
よく、帯を巻く前にカイロを腰に貼っておくとよいなどと書いている記事を見かけますが、個人的にはおススメしません。
帯の下にカイロを貼ってしまうと、少し熱く感じでもはがしたり、ずらすことができません。
低温やけどの原因になりかねないので、もしカイロを利用するなら後から貼り替えができる部分に貼ることをおススメします。
初詣デートは着物OK?着物を着るときの注意
さて、お正月に着物を着るなら彼にも見せたい、と思うのが女子の本音。
では男性の本音は?
実は「行動範囲が限られる」「歩く速度を合わせなくてはならないから気をつかう」
「疲れたなどうるさく言いそう」と言った意見も多いようです。
もちろん「普段と違った姿みたい」「正月くらい晴れやかなほうがうれしい」など好意的な意見もありますが、一緒に行動する以上、彼の率直な気持ちに合わせた方がよさそうです。
もし彼が「ぜひ着物で」と言ってくれた場合、最低限気を使わせないよう配慮を。
草履は履きなれないものだと、けっこう疲れます。
カレンブレッソのカフェ草履など、履きやすさ重視のカジュアル草履もあるので、探してみてください。
早めに購入して履きならしておく方が安心です。
歩きやすくするため裾さばきをよくする着付けもあるので、着付けをお願いする場合はその旨お願いしてみてください。
食事の際、着物を汚さないようにひざかけ、手ぬぐいなどは忘れずに。
せっかくがんばって着物で初詣デートするのだから、粗相のないよう準備は入念にしてくださいね。
まとめ
民族衣装でありながら、一人で着物を着れない日本人が多くなりました。
何も着物はよそ行きのものではありません。
お正月に着物を着るのは、そんな日本人としての回帰の意味もあるような気がします。
観光地の派手ばかりの着物をレンタルするならお正月はリサイクル着物一枚買って楽しんでみては。
きっと気持ちが変わります。
着物はそんな不思議なパワーがあるんですよね。
ぜひ楽しんでみてください。