冬物をしまうのは5月中に~食器編~

衣替え準備は梅雨入り前に、という記事を書きましたが、器や鍋も同じです。

家族や友人で囲んだ鍋料理。夏こそ「鍋」というご家庭は別として、しばらくは使わないという場合はしっかりお手入れしてしまうようにしましょう。

いつもの感覚でしまい込むと、今年の終わり、「そろそろ鍋でも」となったときカビだらけ、という事態もあり得ます。
特に土鍋のような陶器は十分注意が必要です。

スポンサーリンク

土鍋・土もののとっくり・ぐい飲みなど

土もの、いわゆる陶器(白くてつるつるした洋食器ではないもの)は、その温かみから冬の食卓には重宝しますね。でも夏に使うにはちょっと、というご家庭も多いのではないでしょうか。

私は陶器大好きなので、夏でも活用しますが。。。
以前、父の日ギフトのときも紹介しましたが、陶器のビアマグで飲むビールは最高!です。

陶器は前にもご紹介したとおり(詳しくはこちらに)土が粗いため、器に空気を含んでいます。そのため水分を多く吸うため、乾燥には時間がかかります。ましては乾燥機にはあまり対応していません。

長期間しまい込む際のポイントは乾燥を十分に行なうことです。乾燥が甘いとカビが発生します。

【陶器のしまい方】
基本ですが、しっかり汚れは落としましょう。陶器は貫入といって、細かくヒビ状に黒ずむことがありますが、これもひとつの陶器の特徴。気にしなくても大丈夫です。気になる人は少し重層などで少しこすると薄まります。(深く入ったものはとれません。)

スポンサーリンク

洗剤などが残らないように十分に水で洗ったらふきんで拭き、あとはひたすら乾燥させます。
(くれぐれも食器乾燥機は使わないように モノによりますが、破裂する場合があります)

できたら日光に当てるのが理想です。
土鍋の場合、底を上にして干して(?)ください。

とっくりなどは不安定なので、そのままでOKです。一度水で洗ってから、熱湯を通すと、比較的水切れがよくなるようです。中はドライヤーなので少し温風をあてるのも手ですね。

乾燥が終わって、棚などにしまい込むときは基本的には箱には入れないようにしましょう。風通しをよくするのが目的です。あまり重ねない方がいいですが、重ねる場合はできれば和紙や布などを器と器の間に挟んだほうが安心です。

よく購入時に入っている、クッションシートやプチプチのような通気性の悪い素材はカビの原因となるので、収納時には使用しない方がいいです。

土鍋は底を上にするように(伏せる形)にして収納しましょう。

スポンサーリンク

鉄鍋

すきやきなどで活躍した鉄鍋。夏の間、使う機会もあまりないのではないでしょうか。

こちらもやはり湿気により錆びがでてくることがあるので、水分には注意しましょう。
洗剤で洗ったら、布でよく拭き、できればそのまま火にかう30秒ほど強火で空焚きしましょう。水分が一気に無くなるはずです。

収納場所は湿気に注意してください。使用していなくても湿気で錆がでてきてしまいます。
もし赤錆びがでたら、少しのオリーブオイルで野菜くずなどを炒めるととれるそうです。やってみてください。

漆の重箱

漆は基本、一年中使えるものと思いますが、重箱などは夏はあまり使いませんね。

漆には殺菌効果もあるので、あまりカビなどは生えにくいのですが、もし一部漆が欠けて(剥げて)いるとそこから水分がはいり、カビの原因になります。

もしこの機会に気になる部分があれば、専門店で聞いてみてください。本漆なら修復できます。
また、乾かす際に陶器と違って紫外線に弱いです。直射日光は避けてください。

以上、考えられるアイテムの夏に向けてのしまい方でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする