弥生(やよい) 春の風物詩
3月に入りました。
少しずつ春めいてきて、月末には関東で桜も開花するようです。
タイトルにつけた、日本の3月を示す「弥生(やよい)」は、
草木が芽吹く月という古い言い回しを詰めたものという説があります。
「弥」という漢字の意味には「ますます」などの意味もあるようです。
草木が芽吹き、花が咲く待ちに待った月といってもいいかもしれません。
そのほか、「花月(かげつ)」や「花見月(はなみづき)」といった呼び名も。いすれにしても「花」の月なんですね。
今ではなかなか季節を楽しむという生活も難しくなってきましたが、
ふと、日本ならではの風習や季節のイベントを楽しんでみるのもいいかもしれません。
でも花見には早いし、、、季節のイベントっていっても。。。
そういえば、今月の最初のおまつりは「ひなまつり」ですね。
女の子の成長を願う行事ではありますが、
「桃の節句」とも言われ、もともとは邪気をはらうために桃の木を植える、
中国からの行事が紀元という説もあります。
日本各地ではいろいろなひなまつり行事が開催され、
「流しびな」などで人々の無病息災を願うイベントなんかも開催されています。
もう過ぎてしまいましたが、東京でも隅田川で吾妻橋親から毎年流しびなを行っているそうです。
イベントは30年ほどですが、流しびなの歴史事態はそうとう古いようです。
大人、男性にはなかなか馴染みのない日本の風物詩ですが、
そういったイベントに参加したり、
ちらし寿司、白酒などいただきながら、春の訪れを待つのも<オツ>ですね。
日本全国、いろいろ変わり雛もあるので、ちょっと足を延ばしてみるのもいいかもしれません。
私が興味あるものは、岐阜県、郡上八幡の福よせ雛。
古い町並みの残る、この町は、「お雛さまが暮らす町」として日常の生活をしているお雛様がまつられるそうです。
その数数百体とか。
水の都。のどかに歩くのが楽しい町並みをいろいろなお雛様を見ながら散策なんて情緒ありますね。
私自身、毎年夏には行く郡上八幡。
本当に何度行ってもその美しい景色にわくわくします。
もうひな祭を楽しむ機会もなくなりましたが、
こうした日本各地の変わり雛を見ながら日本の春の訪れ、を感じてみるのは楽しそうです。
余談ですが、桃の節句の桃の木。
桃の木が邪気を払う。という言い伝えからきているそうなのですが。。。
「桃が邪気を追い払う」このキーワードから何か連想しませんか?
そう、日本民話の代表、
「桃太郎」です。
モノのルーツをたどると面白いところに行き着きます。
・隅田川 江戸流しびな 2017/2/26
・目黒雅叙園『百段雛まつり』~九州ひな紀行Ⅱ~ 2017/1/20~3/12
・神奈川県 あしがり郷「瀬戸屋敷ひなまつり」2017/2/18~3/5
・郡上八幡 福よせ雛