寒中見舞いは出すタイミングがあります。
マナーと文例などをご紹介!
よく聞く「寒中見舞い」。
その役割をちゃんとご存知でしょうか。
いわば年賀状を出せなかった場合の公式のあいさつです。
「こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。」
などと手紙感覚で出すものではありません。
ちゃんとマナーを知って出すようにしましょう。
中には来年、出さなくてはならない方もいらっしゃるのでは?
では、いつ、どんな人に、どんな文面で送るのがいいのでしょうか。
どんなときに寒中見舞いは出す?
以下のような場合、寒中見舞いを出す対象となります。
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- 年賀状を出さなかった方から年賀状をもらった場合
- 喪中はがきを出さなかった方から年賀状をいただいた場合
- 諸事情で年賀状が出せなかった場合
- 喪中と知らずに年賀状を出してしまった方にお詫びとお悔やみを兼ねて
- 年末に急な不幸があり、喪中はがきも間に合わなかったので、その旨を伝えたい場合
など
寒中見舞いはいつ出す?
年賀状は松の内(元旦~1月7日)に出すのがマナーです。
出していない相手からお返しとして送る場合、7日をすぎるようであれば年賀状ではなく寒中見舞いをだすのがマナーです。
よく10日ころに届く年賀状がありますが、年賀はがきを購入してしまっているからという理由かと思いますが、よほど親しい相手でないかぎり避けたほうがよさそうですね。
寒中見舞いは松が明けた後、二十四節気の小寒と大寒に当たる「寒中」に届けます。
2018年の暦では、小寒は1月5日、大寒は1月20日。節分は2月3日で、翌2月4日が立春です。
一般に1月7日までを松の内とすることが多いので、1月8日から大寒の候の最後の日である節分までに届けましょう。
立春を過ぎたら「余寒見舞い」になります。これは寒さの続く頃までと、わりとざっくりしています。
寒中見舞い/余寒見舞いのマナー
「拝啓」「敬具」などの頭語・結語は不要です。
また、年賀状や喪中はがきなどと同様で一般的に文章内で句読点は使用しません。
喪中の方に送る場合や、自身が喪中の場合はおめでたい言葉の使用は避けます。
また、年賀はがきがあまっているからと、それを利用するのは避けましょう。
あくまで年賀状とは別ものです。
寒中見舞いの書き方
年賀状同様、ある程度の定型文があります。
基本的な文例をご紹介しておきましょう。
1.季節の挨拶
年賀状の「あけましておめでとうございます」にあたります。
「寒中お見舞い申し上げます」を文頭にすこし起たせるように記載します。
2.時候の挨拶
時候の挨拶は省略しても問題ありません。
その場合は、以下のように先方の安否をたずねる言葉から自身の近況を伝える言葉を続けましょう。
「寒さ厳しい折いかがお過ごしでしょうか」
「酷寒のみぎり 皆様いかがお過ごしでしょうか」
などが代表的な言い回しです。
もし年賀状のお礼の意味もあるようなら
「ご挨拶が遅れて申し訳ございません」
「このたびはご丁寧な年頭のご挨拶を頂きありがとうございます」
などを冒頭に述べます。
その次に
「ご丁寧なお年始状を頂き誠にありがとうございました
喪中のため年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました」
「ご挨拶が遅れて申し訳ございません
昨年●月に結婚して初めてのお正月を迎えました」
また、先方が喪中の場合は
「●●様(お父様)のご逝去の報に接し謹んでお悔やみ申し上げます
服喪中でいらっしゃるので年頭のご祝詞は控えさせて
いただきましたが 皆様いかがお過ごしでしょうか」
「ご服喪中とも存じませず賀状を差し上げて大変失礼致しました」
といったお詫びやお悔やみを述べます。
「年賀状」は「年始状」にするなど、喪中にかかわる挨拶状や返信には、おめでたい言葉は避けましょう。
文末は
「昨年は大変お世話になりありがとうございました
寒い日が続きますので風邪など召されませぬよう
どうぞご自愛くださいませ
平成29年1月」
「本年も皆様にとりまして良い年となりますように
心よりお祈り申し上げます
平成29年1月」
「寒い日が続きますが風邪など召されませぬようお気を付けください
平成29年1月」
と、しめます。
親しい相手にはアプリでも
マナーは大事ですが、ごく親しい相手にはあまり仰々しくしたくない場合も。
そのときはアプリなどを使って一言挨拶するものありかもしれませんね。
ただし、親しくても相手が喪中の場合は避けましょう。
こんなものを駆使して送るのもいいですね。
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いずれにしても、年賀状を出せなかった場合の新年のあいさつです。
あまり普段のメール感覚ですませず、ここは従来のマナーに基づいて相手のことを思い、届けるのが日本人としての礼儀のような気もします。
みなさんはどう思われますでしょうか。