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年々増える子どもの花粉症
早めの対策が重症化しないコツ
寒さが和らぐころ、春と一緒に訪れる花粉。
花粉症は体内に入ってくる花粉がある一定量を超えたときに発症すると言われていますが、それは何も大人に限ったことではなく、子どもも発症します。
近年、子どもの花粉症の発症率は年々増加しており、5~9歳で13.7%、10~19歳では31.4%と大人とほとんど変わらないそうです。
子どもの花粉症の80%が親の遺伝と言われていますが、最近では一概にそうとはいえないようです。環境の影響で様々なアレルギーを幼少期に発症する確率が増えています。
子どものための花粉症対策と治療法のご紹介です。
子どもが花粉症かチェック!
一般的に言われている花粉症の症状は、大人と子どもとは異なります。
大人ほど頻繁にくしゃみするなどはないようなので、よく子どもの状態をチェックしてみてください。
チェックポイントは以下です。
- 口があいている
- 目や、目の周りを気にする
- 鼻や口に違和感があるようす
大人は水のような鼻水が止まらなくなり、くしゃみも頻繁におきますが、子どもの場合はどちらかというと鼻づまりを起こすことの方が多いです。
そのため、どうしても口呼吸となり、年中口が開いている状態に。
また、大人のような水っぽい鼻水でなく、少し粘り気のある鼻水になるため風邪と間違いやすくなります。注意しましょう。
目の充血は大人と同じようで、目の周りがむくんだりすることもあるので、しきりに目の周りを気にします。
一見、風邪と判断しそうなので、よく注意してあげてください。
「花粉症かも」と思ったら、医者でみてもらいましょうね。
子どもの花粉症対策
医者に行けば、大人と同じ治療法になります。
症状に応じて、抗ヒスタミン薬という飲み薬や、ステロイド点鼻薬などの治療が主です。
それと同時に、家庭でできる対策も行いましょう。花粉を体内にいれないようにすることが大事です。
■湿度をキープ
花粉症の方は、空気清浄機は常に稼働させているかと思いますが、加湿も注意しておきましょう。
湿度60%くらいに保っておくことが大切です。
もう常識ですが、花粉がつきにくい服装・マスクは必須です。
子どもがマスクを嫌がる場合は、エアーマスクなどを上手く活用しましょう。
子どもにも使えます。
■外で遊ぶのは午前中に
花粉は気温の上昇とともに飛散します。
なるべく外出や外遊びは午前中のほうが吸い込む量を少なく抑えられます。
ネットやテレビでその日の花粉飛散量は分かるので、もしかなり花粉の多い日はできれば外で遊ぶのは避けた方がいいかもしれません。
また、外から帰宅したときは、家の中に花粉を持ち込まないよう玄関でよくはらうように家族全員で習慣づけたいですね。
■マスクに加えてメガネも
最近では花粉予防のゴーグルのようなメガネが多く販売されていますが、子ども用も増えてきているようです。
特に子どもは目に症状が出やすいので、できればそういったもので保護してあげあしょう。
いずれにしても医者の
IgE抗体があれば赤ちゃんでも発症する花粉症
体内に入り込んだ花粉を異物と認識して、花粉と戦うためにIgE抗体というアレルギー抗体をつくのですが、花粉が体内で一定量をこえると、この抗体が反応。ヒスタミンなど鼻をむずむずさせます。
生まれたばかりの赤ちゃんはさすがび発症しませんが、2シーズン目から発症する可能性はあります。
くれぐれも花粉症はある程度の年齢になってからという都市伝説的な知識は捨てましょう。
間違いだらけの花粉対策
大人にも言えることですが、巷で話題の花粉対策。
症状を軽減する効果はあっても、治療法としてはまゆつばものです。
子どもにも当てはまるので、例をあげておきます。
【乳酸菌・お茶など】
あくまで症状軽減に効果があるものもある、程度です。
治療ではありません。
ただ、食べ物や飲み物で、症状が悪化する・軽減するは確かにあるようです。
大人であればアルコールは控えた方が花粉症の症状を抑えられるようですよ。
【雨・曇りの日は花粉飛散が少ない】
雨の日の翌日は、雨で落ちた花粉が乾き、再び飛散するので飛散する量はかえって多くなります。
外出前にはテレビやネットで「本日の飛散量」をチェックする習慣を身につけたいですね。
【市販薬で済ませる】
市販で売られている薬と、医療機関で処方された薬とは異なります。
鼻炎用の薬は副作用も大きいので、なるべく医者に行き、症状にあった薬を処方してもらいましょう。
また、飲むタイミングは症状がでてからでなく、花粉が飛びはじめる2週間ぐらい前から行う「初期療法」がおススメです。
早く味めれは、症状の悪化も緩和されます。
食事と治療でシーズンを乗り切りましょう
食事バランスがくずれている、睡眠不足、運送不足、これらすべて花粉症を重症化する要因にあげられています。
これは子どもにとっても同じこと。
まずは身体の免疫力をあげるためにも、基本的な体調管理を行いましょう。
よく腸内環境を良好に保つと、アレルギーに強くなると言われますが、それも結局は身体作りの一環です。
子どもは特に免疫力がないので、十分注意してあげたいですね。