着物クリーニングどこに出す?気になる料金と着物周りのお手入れ法

着物のクリーニング

着物のシミや汚れはどこに依頼すればいい?
着物のメンテナンスのあれこれ

普段着物などに袖を通すことがない方も、七五三や結婚式など特別な日は着物で、という方も少なくないはず。
そんな方の悩みが着物クリーニング。

意外と一度着ただけで襟にファンデーションが、前見ごろに食べこぼしのシミなどがついているものです。

さあ、クリーニングはどこに依頼したらいい?

着物クリーニングの困った!
そんな時の情報をご紹介です。

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着物クリーニングの依頼先と料金

一度着ただけでクリーニングに出したほうがいいの?
いつものクリーニング屋で着物も扱っているようだけど、そこでいいの?

など、着物って扱い方がまるでわかりませんよね。
大体のご相談先と、目安の料金は以下のとおりです。

レンタルの場合

レンタル会社に相談してください。
シミなどの汚れをつけた場合、別途追加料金が取られる場合がありますが、特に自分で対応することはないことがほとんどです。

ご自身の着物の場合

着物を誂えた呉服屋さんなどに相談するのが一番です。
呉服屋さんは販売だけでなく、クリーニングやシミ抜き、寸法直しなど着物に関することはなんでも相談できます。
(反対に相談できない呉服屋は問題アリですね)

呉服屋さんは大抵洗いを頼むところは決まっているので、大体の料金も汚れの状態をみて見積もってくれると思います。

近くに呉服屋さんがない場合

近くに呉服屋さんがない、もらいものの着物で素材がイマイチ分からないとい方は「悉皆(しっかい)屋」を探しましょう。
悉皆屋とは、いわゆる着物のプロデューサー。寸法の直しから、染め直し、コーディネートやメンテナンスまで適切なアドバイスをしてくれ、業者の仲介をしてくれます。

東京近郊にお住まいの方なら日本橋高島屋と日本橋三越にそれぞれ呉服コーナーに悉皆屋さんが常駐しています。
近年、悉皆屋さんも少なくなったので、インターネットなどで調べるか、多少遠くても呉服屋を探して直接持ち込んだ方がいいかもしれません。

丸洗いか部分洗いかまたは洗い張り

着物の手入れ

着物のクリーニングは汚れ具合によって洗い方が異なります。
必ず洗いたい着物を持って行って、何の汚れか(食べこぼしとか、ファンデーションとか)を伝えましょう。

各料金はあくまで目安です。
業者や汚れ具合、着物の種類などによっても異なってきます。

また、子ども用の着物料金もまた一般と異なるので直接お店に聞いてみてください。

シミ抜き

【こんなとき】
・食べ物・飲み物をこぼしたなど小さい範囲で「シミ」がついたとき

言葉通り、シミのついたところだけ処理をするというものです。
そのシミの範囲によって料金も異なります。

シミ抜き 500円~8,000円

何のシミか、またシミのつきかたなどで料金が異なります。

部分洗い

【こんなとき】
・襟や袖など特に一部分の汚れが目立つとき

襟のみや袖口など、汚れやすいところだけを洗ってもらうものです。
着物ごと洗うより、安くすむので着た回数が少ない場合は部分洗いの方をおススメします。

部分洗い 3,000円~1,6000円

変色している場合など、かなり料金が高くなってきます。

丸洗い

【こんなとき】
・汗ジミがついたとき
・何回か着ている
・夏着物をしまうとき
・大事な浴衣

着物のドライクリーニングです。
ただ、溶剤を使ったものになるので、汗はあまり落ちません。

汗をかく夏物などは、後々汗が変色するので、丸洗いと同時に「汗抜き」をお願いしましょう。

汗抜き 7,000円~10,000円
丸洗い 3,000円~12,000円

料金の幅があるのは、ある程度洗いの職人によったり、自社で職人を持っていたりする場合など、まちまちなためです。
でも大事な着物です。あまり安さを売りにしているところは避けましょう。

また、何回か丸洗いしたり、古い着物で生地がよれてきたりすると、洗い張りと言って一度縫製をすべてといて、反物の状態にし、布の状態でキレイにし、また縫製し直すという方法があります。

その他、シミが落ちない場合はそこに色を乗せ直すという方法などがあるようなので、あきらめずにまずは悉皆屋さんや呉服屋さんに相談しましょう。

普段利用するようなクリーニング屋さんではその知見がありません。
着物を取り扱うと言っていても、ただ、仲介するだけで、洗いの相談までは受けてもらえません。

そのあたりうまく使い分けましょう。

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着物を着た後のお手入れ法

着物はそう頻繁にクリーニングにはだせません。
着た後のひと手間が大事な着物を長持ちさせます。

帰宅し、着物を脱いだら以下の工程を必ず実施してください。
後々後悔しない大事なことですよ。

1.湿気を取る

着物は脱いだらハンガーにかけ、吊るしておきます。
直射日光の当たらない、風通しのよいところで最低丸1日は干しておきましょう。

2.ホコリを取る

湿気が抜けたら毛ブラシ(毛の柔らかいもの)やビロードなどの布で全体のホコリを取り除きます。

3.汚れをチェック

意外と知らないうちに食べこぼしやとびはねなどしているものです。
ちゃんとチェックし、それらしきシミがあったら即、悉皆屋さんか呉服屋さんに持って行きましょう。

よく、ベンジンなどを使った自己処理方法が紹介されていますが、ヘタすると輪ジミとしてかえって広がってしまうことも。。。
シミがついたらすぐに諦めて専門店へ持っていきましょう。

着物に香水などはタブーですが、もし着物に香水の匂いが染み付いていたら、それもクリーニングに出した方が後々後悔しません。
香水の液体が着物にかかっている可能性があります。

小物関係のお手入れ法

お手入れが必要なのは着物ばかりではありません。
小物関係もちゃんとお手入れしてからしまうようにしましょう。

「持ち」が断然よくなります。

腰紐・伊達締め

腰紐

腰紐などは洗えるので、汗をかいたら手洗いしましょう。
伊達締めも、正絹であってもお洒落着洗い用洗剤で手洗いすれば洗えます。
しわになるので、脱水機にはかけません。

長襦袢

着物と一緒でハンガーで吊るします。
汗をかいたら、霧吹きで50㎝ほど話して水を霧吹きでかけます。

特に脇や背中を中心に。
その後十分に乾かしてください。

半襟

汗をかいたり、汚れが目立ってきたら襦袢からはずし、手洗いします。
リグロインを蓋つきの瓶に入れ、そこに外した半襟を入れて蓋をしめてシャカシャカ振ります。

いわゆるドライクリーニングです。
ただ、汗は落ちないので、お洒落着洗いの洗剤で手洗いしましょう。

足袋

底部の汚れがひどい場合はブラシなどで落とします。
洗剤より洗濯用石鹸などのほうがよく落ちます。

干すときは形を整え、親指部分とかかと部分をすこし引っ張ってから干すと、縮みが防げます。

草履

布で乾拭きしたあと、立てかけて干します。

その他、帯揚げや帯締めもすべて湿気をとってからしまってくださいね。

まとめ

着物って手入れが大変!と思いましたか?

でも染め直しができたり、仕立て直しができたりと、洋服ではなかなかできないメンテナンスができます。
だからこそ、親子2世代、3世代と何十年も着られるのです。

普段のメンテナンスはさほど手間はかかりません。

クリーニングに出すときは信頼おけるお店に。

大切な着物。
長く大事に着てくださいね。

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