今年は浴衣を作る?買う? 選び方・買い方のポイント
浴衣は夏のものですが、何月から何月までのものなのでしょうか。
和服は一年のうち、何月から何月までに着るものはコレ、というように、ひとつのルールがあります。
単に気温で選ぶ洋服とは異なりますね。
では浴衣は何月から何月まで着られるのでしょうか。
東京では5月19日~21日開催の浅草三社祭が終わるころから、8月いっぱいと言われています。
ただ、最近では9月になっても暑いので、9月に入ってからも着る人も増えてきました。
浴衣イベントも9月いっぱいやるところもあります。
浴衣作りたいけど、間に合うか?
今からでしたら7月くらいまでにできるかもしれません。
まだ諦めないでください。専門店に問い合わせてみてください。
早々に着たい方はプレタ浴衣(仕立て上がりのもの)がいいですね。
百貨店などの特設売り場も、もう間もなく設置されると思います。
男性の場合はおはしょりがない分、サイズの調整が難しいので、できれば誂えましょう。
サイズの合わない浴衣を着ても、さまになりません。
ここはちょっと奮発することをおススメします。
反物をしっかりしたものを選べば、ずーっと着られますしね。
選ぶポイント1 浴衣の種類 目的に合わせる
浴衣には色々種類があります。
ざっくり分けると、よそ行き・カジュアルと分けられます。
■カジュアル浴衣
一般的に市販されているプレタ浴衣のほとんどは綿コーマという種類になります。
一番カジュアルに着られる浴衣です。
お祭りや花火大会などはこの浴衣がおススメです。
帯は半幅帯が一番適しています。
■よそ行き浴衣
絹紅梅(きぬこうばい)・奥州紬(おうしゅうつむぎ)・綿縮(めんちぢみ)などはよそ行き浴衣。
いわばカジュアルな夏着物として着られる浴衣です。
(綿縮はカジュアル浴衣としても着られます)
これらの浴衣は、着物同様の着付けになります。
帯は名古屋帯をあわせ、下駄にも足袋をはきます。浴衣の下は長襦袢を合わせるのが理想です。
これらの着方は、行先(目的)に合わせましょう。
絹紅梅・奥州紬ならちょっとかしこまった場所にも着て行けますよ。
(ホテルのレストランなど)
選ぶポイント2 デザインはどう選ぶ?
カラフルな色のもの、粋に藍染。さらに単色など、そのデザインは多種多様で迷いますね。
一番のポイントは柄の大きさと入り方です。
浴衣も着物も、着たときの形が決まっています。
よって、着る人の体形と柄の大きさとその入り方が、着姿に大きく影響します。
例えば、身長の低い、細身の人が、大柄の模様の入ったものを着ると、完全に浴衣に負けます。
小紋だからいいだろう、と思っても、柄の入り方がまばらであれば、やはり着たときに柄が綺麗に見えません。
反対に体形が大きい人があまりゴチャっとした柄のものを着るとうるさく見えてしまいます。
むすかしいかもしれませんが、柄の入り方は仕立てる場合、お店の方が、ある程度調整してくれます。
ただ、仕立てあがっているプレタ浴衣の場合は自身で注意しましょう。
実際、選ぶ基準は?
これは着物関係の方に聞いた話ですが、着物(浴衣含む)は第三者に選んでもらいましょう。
自分の好み=似合うものではないようです。
洋服と異なり、形が決まっているので、ごまかしがききません。
顔・体形とのバランスは第三者の判断が一番だそうです。
「店員はどうせあれもこれもすすめてくるし」、という方は誰かに同伴してもらって、合わせたところを見てもらいましょう。
浴衣や着物の場合、好みは大事ですが、そこを重視しすぎない方がいいようです。
たかが浴衣、と思っているかもしれませんが、その歴史は古く、それなりの奥深さがあります。
目的にあわせ、自分の一枚を手にしてください。
浴衣専門店は「竺仙」が有名ですね。完全オーダーメイドになりますので、相談に行く際は予約が必要です。
CMやドラマで使用されているほとんどはこの竺仙の浴衣だそうですよ。あこがれの女優さんが着ていた浴衣が手に入るかもしれませんね。
東京都中央区日本橋小舟町2番3号
03-5202-0991
楽しんだら、お手入れも忘れずに
>来年がっかりしない 浴衣の手入れとしまい方