どうせ浴衣を着るなら、思いきりおしゃれに着たい
前回は浴衣選びのポイントをお伝えしました。
おさらいです。
浴衣選びのポイントは目的と体形。
自分の好みだけでなく、第三者の意見を取り入れることが大切です!
今回は着こなしポイント第1弾として帯のお話をします。
全体の印象を決めるといっても過言ではない、帯。
選び方は慎重に!
浴衣と帯の関係
本来、帯は着物より格の高いものを合わせると言われています。
カジュアル着物に金糸の入った袋帯を合わせないのと一緒で、浴衣も「カジュアル」「よそ行き」で帯も自然と決まってきます。
綿コーマなどのカジュアル浴衣には「半幅帯」や「兵児帯(へこおび)」を合わせます。
素材は綿・麻・ポリエステルなどが一般的です。
雰囲気があえば、正絹でもOKです。
よそ行き浴衣には、夏用の名古屋帯などをあわせましょう。
必然的に着物と同じ着方になります。
目的地があまりかしこまったところでないのであれば、正絹の半幅帯でもいいと思いますが、
あまりカジュアルに見えないように着ることがポイントです。
帯の素材
素材の種類とメリットデメリットを記載しておきます。
素材 | メリット | デメリット |
正絹 | 風合いが良い br>ゆるみにくい | 高価で、洗濯は専門店 |
綿 | 独特の温かさ | 若干締めにくい br>手入れが楽 |
ポリエステル | バリエーション豊か | 安価 |
麻 | 涼しげ | しわになりやすく、何度も締めているとへたってくる |
予算と目的で選びましょう。
私は祭り用にはポリエステルと麻のリバーシブルの半幅帯。
よそ行き浴衣のときには博多織の名古屋帯を合わせます。
ちなみに正絹の帯以外は自宅で洗えます。
浴衣と帯の合わせ方
色の組み合わせなどはあまり神経質にならなくてもOKです。
浴衣または反物を羽織って、帯をあわせてみましょう。
帯ひとつで、印象ががらりと変わるのがわかると思います。
洋服感覚で選びがちですが、ここも店員さんなどの意見を聞きながら選ぶと、自分ではまず考え付かない組み合わせの提案をしてくれます。
驚きの発見がありますよ。
着物と帯は洋服ではあまりない「ガラ」と「ガラ」を合わせる文化です。
ここは有識者の意見を取り入れて、粋な着こなしにトライしてみませんか。
帯の結び方
半幅帯の結び方は本当に色々なバリエーションがあります。
結び方や帯締めなどの組み合わせで、見え方も全然違ってきます。
ただ、締め方ひとつで子供っぽくもなり、色っぽくもなります。
30代にはいったら、あまり子供っぽくならない締め方で、ちょっと粋に着こなしましょう。
「矢の字」「割り角出し」などがおススメです。
割と立体的な締め方にすると、子供っぽくなってきます。
帯は何本か持っていると、便利です。
目的にあわせて、組み合わせを楽しんでみてください。