土鍋の選び方や手入れ法 焦げや臭いの取り方

まだ少し暑い日がありそうですが、今年は足早に本格的な秋が訪れそうですね。
ちょっと気が早いけど、鍋料理もそろそろいいかなとも思ってしまいます。

最近注目の鍋料理。
先日鍋料理の記事「一人分の鍋料理 時短のコツと簡単レシピ」でも記載しましたが、鍋は後からくる夏バテ回復にも効きます。

暑さで弱った胃腸にも優しいので、ぜひこの時期から食べたいですね。
(今年は日照不足の関係で野菜が高いですが、、)

でも、ちゃんとした土鍋、お持ちですか?

結構場所取るし、年にそんなに使わないと言って買うのをためらっているならちょっと待ってください。
土鍋の活用法は何も水炊きやおでんといった鍋料理だけではありませんよ。

土鍋でご飯を炊けば炊飯器より早く炊けるし、少人数なら土鍋の方が経済的です。
また、蒸しもの、煮込み、ケーキなどのスイーツだってできちゃうんです。
ひとつ持っていて絶対損はありません!

でもなにはともあれ、一人鍋でも夫婦水入らずの鍋でもまずは土鍋選びから。

土鍋選びのコツから、買った土鍋が焦げ付いた!臭いがとれないなどのトラブル解決法もご紹介。

実は手入れを怠ると、おなかをこわす事態にもなりかねないって知っていましたか?

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土鍋の種類とサイズを選ぶ

土鍋の種類って聞いたことありますか?
土鍋の多くは焼き物の産地、三重県で作られたものが大半をしめています。
細かく分類すると「伊賀焼」「萬古焼(ばんこやき)」

特に萬古焼の産地、四日市市は土鍋の生産が盛んで、全国シェアの80%以上を占めているとも言われています。
萬古焼は土が細かいため、表面が磁器のようにつるっとしていて水が浸透しにくく、臭いもつきにくいので、土鍋には適した陶器なのです。割と安価なのもうれしいですね。

一方伊賀焼は最近はご飯を炊く窯や蒸し鍋で一気にシェアを延ばしています。
萬古焼と比較すると土が粗いため、若干臭いを吸収しやすい性質があります。

その他、セラミックなどありますが、そこはお好みと予算に合わせて選んでください。
陶器であまり安いものはおススメしません。
同じ陶器でも直火にかけられるモノと、そうでないモノがあります。

安いものは直火に弱いものがあり、数回で割れてしまうこともあるようです。

ここはケチらず、長く使えるものを選んだほうが結果安上がりです。

また、IH対応はセラミックになります。
鍋の内面に金属プレートを置く土鍋もありますので、店頭で確認してください。

サイズは以下を参照に。

5号 口径18cm前後 1人用
6号 口径20cm前後 1~2人用
7号 口径22cm前後 2~3人用
8号 口径25cm前後 3~4人用

あくまで目安です。
お客様が来たとき、また一気に具材を煮込みたいという方は
人数分より少し大き目のものを選びましょう。

ただ土鍋の場合は必ずしも大は小を兼ねないようです。
熱のまわり方が遅い、出汁を入れ過ぎてしまうので水っぽくなってしまうなどの注意も。
使い方と様々なシチュエーションを想定して決めてくださいね。

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購入したら使い始めの儀式

購入したら土鍋をよく洗い、まず「おかゆ」を作ります。

これは「目止め」といって、デンプンが浸透し、土の隙間を埋めてヒビ割れや臭いの付着などを防ぐ効果があります。

食べるためのものではないので、古いお米でかまいません。

【目止めのやり方】
1. 購入した鍋ではない鍋でおかゆをつくる。
2. 米粒がなくなったら土鍋に移し、蓋をしないで弱火にかける。
3. 沸騰したら火をとめ、一晩寝かす。
4. 中身を捨て、スポンジでよく洗う(中性洗剤を使ってもOK)
5. 水気をとり、よく乾かしたら収納。

もしお米がもったいないと思ったら、小麦粉大さじ2くらいを鍋8分目くらいの水に溶かし、沸騰させます。

土鍋に始めて火を入れた時、ヒビが入りますが、これは欠陥ではなく、土の性質によるものです。
一気に加熱するとヒビから割れやすくなってくるので、細かい良いヒビが入るようにしてください。

乾かし方・収納の仕方

必ず蓋をとり、伏せて底を上にするかたちで乾かし、収納します。
新聞紙にくるむと尚◎!

しばらく使わないというときは1日天日干しするか、電子レンジで2分ほど加熱しましょう。
土鍋の底部は厚みがあるため、ここに水分がたまるとカビの原因になります。

しっかり乾燥させたけど、カビが!

久しぶりに出したら、よく臭い、色などチェックしましょう。
カビなど生えていませんか?

このまま料理して、体調不良になった事例もあるそうです。
十分注意しましょう。

もしカビが発生していたら?
以下の手順で処理すれば、また安心して使えます。

1. 土鍋に7分目ぐらいまで水を入れる
2. 大さじ3杯の酢を入れて10分ほど煮沸する。
3. 熱湯を捨てたらよく乾燥させる(1日天日干し、または電子レンジで加熱する)
4. 目止めを行う

焦げ付かせた

いきなりたわしでこするのはNGです!
お湯を入れた後に重曹を加えて火にかけます。重曹が泡立ったらお湯を捨てて洗いましょう。
火にかけてみると焦げが浮いてきたりします。

臭いがとれない!

カビの臭いでしたら、先ほどと同じやり方で。
もし他の臭いでしたら、お茶の出がらしをひとつかみ水に入れて10分ほど煮立たせます。

陶器なので、漂白剤は使わない方がいいです。
かえってその匂いが残ります。

以上、選び方から手入れ法までお話しましたが、日本特有の調理器具、「欲しい」と思いましたか?
それとも「手入れが面倒そう」と思いましたか?

土鍋はただ温まるだけではなく、その独特の熱伝導率から野菜の甘みを引き出し、全体的に味を染みわたらせることができる、優秀な調理器具です。

一人暮らしの方もひとつ持っていると、なにかと重宝しますよ。

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