振袖選びは成人式に焦点をあてないこと
後悔しない振袖の選び方
「成人式はやっぱり振袖を着ますか?」
あ、お聞きしたのは来年成人迎える方にではなく、「再来年、成人式に参加される方」です。
年明け早々に成人式に参加される方はさすがに決まっていますよね。
(まだという方は急いでくださいね!!!)
さて、再来年成人になる女性はこれからの季節、いろいろ検討するチャンスです。
早すぎますか?
新年、成人式、卒業式とこれからの季節が一番街中で振袖が見られる季節ですよ。
今からどんな振袖が着たいか、自分ならどんな感じが似合うのか、イメージしやすい季節とも言えます。
いざお店に行くと、あまりの数になにを基準に選んでいいのか分からなくなってしまいます。
実際着ている方を見た方が、イメージ湧きやすいですよね。
先輩方?の振袖姿を是非参考にして、来年の振袖選びの参考にしましょう。
実際人気の色はピンクや赤だそうですが、本当にそれでいいですか?
レンタルならいいと思います。
もし誂えるのでしたらちょっと考えましょう。
そもそもレンタルと購入、どちらにすべき?
一生に一度のこととはいえ、いざ振袖となるといろいろ悩みますよね。
一緒に検討ポイントをチェックしていきましょう。
レンタルか、購入か、選ぶポイントは回数
成人式ではやはり華やかに振袖を着たいという女性は多いでしょう。
では、いざ用意するならレンタル?それとも作る?
実際のところ一長一短です。
以下の表をご参考にしてください。
レンタル | お誂え | |
価格 | 比較的安い | 高い |
サイズ | ありもので選ぶ | 自分サイズ |
収納 | 不要 | 必要 |
着る回数 | 1回 | 何度でも |
メンテナンス | 不要 | 定期的に必要 |
ざっくりまとめました。
実際のところ、レンタルもそんなに安くありません。
ただ、さらに着物には着るために色々なものが必要です。
帯はもちろんのこと、長襦袢や帯揚げ・帯締めほか、腰ひもや伊達締め、帯枕など。。。
それらがすぐ揃うのかどうかも見極めポイントです。
そのほか、髪のセットアップや着付け代は毎回必要ですよね。
レンタルの場合、セットが一通り整ったコースもあるようなのでチェックしてみてください。
レンタルかお誂えか決めるポイント
まずはサイズです。
かなり身長のある方、手の長い方、反対に身長の低い方はレンタルだとサイズが無い場合があります。お店に直接問い合わせしてみましょう。
また、着物は定期的に陰干しするなどメンテナンスが必要です。
そんなの無理!という方ならレンタルの方がいいですね。
あとは何と言っても成人式の後に着るか、着ないか。
ご存知の通り、振袖は未婚の女性が着る正装です。
では未婚なら何歳まででもいいのか?というとちょっとそういう訳にもいかないのが現状のようです。一般的には20代と言われていますが、初婚の平均年齢があがっている昨今、30代前半ならなんとか着ても問題なさそうです。
では30代前半まで何回着る機会があるのでしょうか。
一般的に振袖を着ていける場所は、初詣・卒業式・友人の結婚式・お茶会・結納などです。
それらに着る機会がないと思われたら、レンタルのほうがおトクかもしれませんね。
振袖のリメイクは難しく、古くなった着物を羽織に作り直すといったリメイクは難しいので、そのあたりも考慮しましょう。
お誂えするなら
成人式や卒業式で圧倒的人気の色、赤は、もし今後お友達の結婚式などにも着て行きたいというなら避けた方がいいですね。赤はあくまで花嫁さんの色なので、お色直しなどで着る可能性大。
花嫁さんとの色かぶりはNGなので、できればもと無難な色にしておいたほうがいいかもしれません。
振袖には古典柄やモダンなどさまざまな種類があります。
着られるならなるべくぎりぎり?まで着たいという場合は、なるべく可愛らしい雰囲気のものよりシックな色合いの古典柄を選ぶようにしましょう。
成人式、地味と思うなら、振袖には入っていない色の袋帯を合わせて。
他の派手な人とあえて差をつけたいなら、あえて同色系の帯をあわせて全体的に大人っぽさを出してみてはどうでしょうか。
余談ですが、知り合いのお子さんが昨年成人式をむかえました。
その時の写真を見せていただいたとき、あまりにシンプルな振袖に驚き、
「これは自分で選んだの?」と本人に聞いたところ、
「母が母自身の成人式のときに作ったものを着させてもらいました。」と。
素敵ですよねー。
「もっと派手なもの着たいと思わなかった?」と聞いてみると、
「周りが派手すぎて、かえってかぶらずに優越感でした」と笑って答えてくれました。
ちょっと感動してしまいました。
振袖というと、ついつい華美になりがちですが、自分に一番なじむもの、着ていて心地よいものを選べるってすごいなあと思いました。
大事なことだと思いませんか?
振袖コーデ
振袖はいってみれば、マイナスを考えなくていい着物です。
着物そのものが派手でも、白襟でなくても重ね襟、色襟、伊達襟など顔映りを考慮して選びましょう。
帯揚げは総絞りが一般的です。
帯締めは金糸・銀糸が入った丸組のものか幅の広い平織りのものを使います。
最近ではデザインされた帯締めなどもあるので、成人式にはそんなものを組み合わせてもいいかもしれません。
まとめ
一生に一度といわずに何度も着たい振袖。
未婚の若い女性だけの特権です。
最近流行りの着崩しなどはせず、清楚にかつ艶やかに着こなしましょう。
着物のときの所作は洋服のときと大きく異なります。
普段の仕草がでないよう、十分気を使って、成人式は一生の思い出にしてくださいね。
前に書いたとおり、振袖はキレイに保管しておくと、ゆくゆく自分の娘まで受け継ぐことができます。
ぜひお誂えした場合は、度々虫干しし、きれいな状態を保ってください。
きっと娘が今の自分の歳になったとき、母子で特別な瞬間が訪れるはずです。