目次
内祝いってどんなときにするもの?
意外と知らない内祝いのマナーと贈り方
春は引っ越しだったり、入学だったり、就職だったりと何かとおめでたいことが続く季節ですよね。
引っ越しなどは、年度の始まりということもあり、一つの節目として心機一転したいという心理があるのでしょうか、ブライダルシーズンでもあります。
さて、おめでたいことにつきものの「内祝い」。
「お祝いのお返し」と思った方、不正解です。
そもそも内祝いとは「新築」「結婚」「出産」など大きなお祝い事があったとき、身内や親しい人、さらに引っ越しなどの場合はそのご近所の方へ喜びを分かち合って、今後ともよろしくお願いいたします、の意味を込めた贈りものです。
お福分けのような内祝いですが、最近ではやはり「お祝いのお返し」の意味の方が強いようです。
ただし知っていると知らないとでは大違い。
社会人のマナーとして知識だけは入れておきたいですね。
内祝いとお返し
繰り返しになりますが、「内祝い」とは今後ともよろしくお願いいたしますの意味で贈るものです。「お返し」とはいただいた贈りものに対するお返しです。
ただし、最近はお祝いをいただいた際の「お返し」の意味が強くなってきたようです。
お祝いをいただいていない方から「内祝い」」として、何か贈ると、相手によってはキョトンとなるでしょうね。
なので、そこは自分の立場などから贈る範囲を見極めればいいと思います。
内祝いはどんなときに贈る?
お祝いのお返しの意味が強くなったとはいえ、しっかり見極めたいところですね。
【入学・就職】
本来「内祝い」といった習慣はありません。
お祝いをいただいた場合は、おくまで「お礼」としてなにか贈りましょう。
入学祝いのお礼はおそらく親がおこなっていたかもしれませんが、就職なら自分でお礼をしたほうがいいかもしれませんね。もう社会人なのですから。
【転居】
転居から1~2カ月以内には贈ります。
お祝いをいただいた相手でも「お礼です。」とは返さないこと。
「心ばかりのものですが」と言って贈りましょう。
「もらったから返す」のではなく「おかげさまで。」という感謝の気持ちが大切です。
家を建てた場合などは内祝いを贈らずに新居に招いておもてなしするのでもいいかもしれませんね。
それも「片づかないから。」と先延ばしにせず、早々に招きましょう。
【結婚】
結婚式をした場合は、引き出物が内祝いとなります。
なので、その後関係者に贈るのは不要ですが、もし式に招待していなかった方からお祝いをいただいたり、式を行わなかった場合は贈りましょう。
また、引き出物が内祝いとして不十分と感じた場合も贈っておいたほうがいいかもしれませんね。
【出産】
生後1カ月後くらいのお宮参りの後とされていますが、出産早々そんな気もまわらないですよね。お祝いも出産後に贈られるでしょうし。
ただ、あまり遅くなり過ぎないよう、できれば出産前に準備しておいたほうがいいかもしれません。
内祝いの相場って?
いただいた品の1/3~1/2といわれています。
何もいただいていない場合の内祝いなら、2,000円くらいからデパートなどで相談できます。
熨斗はどれ?内祝いの場合の熨斗のマナー
紅白もしくは金銀の水引の蝶結びです。
ただ、一度きりが望ましい「結婚祝い」「快気祝い」には「結び切り」を使用します。
水引の上に「新築内祝」「内祝」などを書き、水引の下に名前を書きます。
何を贈る?内祝い
一般的には日用品のタオルなどが一般的のようです。
新築・引越し内祝いには「入れるもの」として器を贈る風習もあったようですが、食器などは好みが分かれるところ。
インテリア小物なども避けた方がよさそうですね。
どうしても決められない場合はお菓子やコーヒー・お茶といった類が無難です。
最近はよく引き出物などにも利用される、ギフトカタログなども人気のようです。なかなか決められない方の強い味方ですね。
商品券だけは値段が露骨に分かるので避けた方が無難でしょう。
まとめ
内祝いというと、その土地その土地で違っている場合もあり、お祝いの品にその地域の伝統的な品物をつけたりする習慣があるところもあるとか。
そのほか、さまざまな内祝いの習慣があるので、転居先の内祝いなどでは気をつけたいですね。
いずれにしても「何を返すか。」ではなく、あくまで「どう感謝の気持ちを伝えるか。」です。
最低限のマナーを守って、あとは自身の気持ちを誠実に伝えたいですね。