親戚・知人の初盆(新盆)法要
知らないことばかりの初盆マナー事情をご紹介
初盆(初盆)・新盆(にいぼん)とは四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆を言います。
本来のお盆と同じく故人・ご先祖さまをお迎えする習わしです。
初盆・新盆では故人ゆかりの友人の方や親戚・身内で法要を行い、お墓参りをします。
2018年のお盆の期間は東京・神奈川・北海道・沖縄の一部などの地域は7月13日(金)~7月16日(月)
そのほかのほとんどの地域は8月13日(月)~8月16日(木)。
どちらにしても、13日には迎え火をし、故人・ご先祖さまを家に迎えます。
そして16日には送り火をし、お送りします。
初盆・新盆のお供えや金額
親戚の初盆法要に呼ばれたとき、お供えのモノやお金は持っていくのでしょうか?
法要はお寺でやる場合もありますし、ご自宅で行われる場合もあります。
本来であればロウソクやお線香、果物といったものを供物として持参するのですが、最近ではあまりその習慣はないようです。(ご自宅でやる場合ならお気持ち持って行ってもいいかもしれませんが、先方の負担を配慮したものを)
お花の場合は白を基調した、あまり派手にみえない鉢タイプのアレンジメントフラワーなどがおすすめです。
最近では、供物料として故人との関係にもよりますが3,000~5,000円、香典の5割~7割程度の金額を包むのが一般的なようです。
熨斗は弔事用の白黒か黄白の水引で「双銀」「藍銀」「黄白」、結び目は、「結び切り」、または「鮑結び」のものを。表書きは「御仏前」「御沸前」「御供物料」とします。
【プチ情報】
お香典のみお渡しする場合は、「御仏前」が一般的
品物も一緒に御供えする場合は、「御供物」「御供」が一般的
さらに会食(お斎)に出席する場合には、一般的には一人あたり3,000〜10,000円程度を香典金額にプラスし、
数千円、数万円といったキリの良い金額にするのが常識とされているようです。
挨拶の言葉は?服装は?
初盆・新盆の法要の服装は基本的には遺族側も招かれた側も喪服が基本です。
ただ、昨今の猛暑の季節。参列者は略式礼装でも問題ないとされているようです。
遺族は告別式の時と基本同じとされていますが、和装までする方は今や少ないそうです。
略式礼装とは男性の場合は黒のスーツ。女性は黒無地や紺のワンピースやスーツを指します。
白のブラウスに黒や紺のパンツやスカートであれば問題ありません。
案内状に「平服でお越しください」とされていても、最低限上記のドレスコードで参列するのが常識です。
当然ながらアクセサリーや派手な色のネイルなども控えたほうがいいですね。
法要の場に着いたら遺族には
「○○さんの新盆供養にお招き頂きましてありがとうございます。御一緒に御供養させていただきます。」
などと一言気持ちを伝えましょう。
初盆・新盆の法要に参列できない場合は
通常のお盆の集まりとは意味合いが異なる初盆・新盆の法要は案内の連絡がきたらなるべく都合つけましょう。
それでもどうしても参列できないと言う場合は、おわび状と一緒に香典を現金で送ります。
弔事用熨斗に上記のルールに従ってお金を入れ、書きとめで贈ります。
(送る場合「御供物料」のほうが無難です)
新盆・初盆の1週間前には相手に届くようにするのがベストです。
おわび状は以下のような文面で。
梅雨明けから本格的な暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
○○様におかれましては、新盆を迎え、法要を執り行う旨を承っておりますが、法要当日は□□のため、御伺いすることができません。
気持ちばかりですが御香料を同封させていただきました。
どうぞご仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具
暑さ厳しき折、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
生前大変お世話になった○○様のご法要には是非とも参列させていただきたかったのですが、あいにくお参りに伺うことが出来ません。
気持ちばかりですが御香料を同封させていただきましたので、どうぞご仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
暑さが続きますが、ご自愛のほどお祈り申しあげます。
敬具
などと添えましょう。
もし可能なら後日、お線香をあげに訪問するといいでしょう。
あくまで気持ちですので、型にこだわらず故人を偲ぶ想いを遺族には伝えたいですね。