夏でも妥協しない!暑くても浴衣でなく着物をクールに着る

暑くなりました。まだ5月入ったばかりというのに、もう日本全国夏日続出です。

外を見ればもうみんな半そでTシャツに短パンなんて格好です。先日も書きましたが、衣替えはお早めに

さて、暑くなると途端に着なくなるのが、着物です。暑いですものね。
しかも5月はまだ裏地のついた袷の季節。

着物の着付けにちょっと触れたことがある方はご存じだと思いますが、着物のルールって何故あんなにも細かく、がちがちに決められているのでしょうか。

さすがに最近では5月も中旬すぎたら単衣でいいということも耳にするようになりましたが。。。三社祭(2017年は5月20・21日)が終わったら浴衣解禁などといっているのですから、単衣はもっと早くて当然と思うのは私だけでしょうか???

スポンサーリンク

一枚は欲しい夏着物 浴衣だけではシーンが限られます

そもそも夏の着物っていつからいつまで着るのでしょうか。

原則では6月から9月の4か月間とされています。
短いですね。
さらに言うと、6月・9月は単衣。7月・8月は薄物となります。
最近は暑い時期が長いため、5月中旬より単衣もアリとされていて、9月に入ってからは重陽の節句(9日ごろ)以降、薄物から単衣に切り替えと、なっているそうですが、フォーマルな場では従来通りのルールです。

そもそも、浴衣も着たいし、夏着物の出番なんてあるのでしょうか。

結論からいえば、あります。

浴衣は行ける場所、着られる時期にかなり制限があるのです。
洋服で例えるなら、浴衣はジーンズやコットンのフレアスカート&Tシャツやキャミソールといった感じでしょうか。よそゆき浴衣でさえ、夏ものカジュアルのワンピースどまりです。

ある程度の場所(ホテルでの食事・観劇など)では浴衣でなく、着物を着ていくのがマナーです。

でも、「単衣の着物ってよくわからない。」というかたも多いですよね。素材は?柄は?合わせる帯は?などなど、、、。

基本だけは押さえておきましょう。

スポンサーリンク

どう選ぶ?夏の着物

最初に単衣には「単衣」と「薄物(夏物)」の二種があります。
単衣は先ほど述べた通り、6月・9月に着る裏地をつけない一枚仕立ての着物です。
薄物は盛夏(7月・8月)に着る、絽などの透けた生地の着物です。

【素材】
単衣には、絽縮緬(ろちりめん)、絽紬(ろつむぎ)、木綿などを選びます。
ただ、カジュアルな場には浴衣で十分という場合には、木綿などは避けた方がいいかもしれません。

薄物には絽、紗、麻など透ける素材を選びます。

最近、単衣用に正絹の風合いを活かした化繊の着物が出回っています。こちらは自宅で洗えるので、汗をかく夏場に最適です。種類も色無地や付け下げ、小紋など豊富なので、一度専門店に相談してみるといいかもしれません。

また、大島紬や江戸小紋、シャリ感のある袷の着物から単衣に直すことも可能です。ふっくらした素材や冬向けの柄などのものは避けましょう。

【選び方】
袷と同じく、目的に合わせて選びます。
カジュアル使用は浴衣で十分という場合は、色無地や御召、付け下げなどを選びましょう。

【帯】
単衣には、博多帯、紬などが重宝しそうです。
薄物は紗や絽綴、麻などが適しています。

単衣は6月と9月で帯を変えて季節感を出すのが基本です。

6~8月なら絽目で織られた絽塩瀬(ろしおぜ)の帯もいいようです。

薄物なら浴衣の半幅帯も合わせられます。
(ただ、半幅帯はカジュアルでしか使用できません。)

夏の着物、TPOに合わせて浴衣と着物、うまく使い分けてワンランク上の夏のおしゃれを楽しみましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする