ねぶた祭りってどんな祭り? 行くなら知っとく!

前回はねぶた祭りに行く際のポイントをご紹介しました。

今や日本代表格のお祭り、ねぶた祭り。
そもそもその魅力とこれまでの歴史ってご存知でしょうか。意外と知らないねぶた祭りの根幹的な部分のご紹介です。

知って観るのと知らないで観るのとは大違い。

あのお囃子って他にはないリズムだって知っていましたか?ハネトの付けている鈴って実は縁起物。などなど、プチ情報からご紹介します。

今年、これであなたも「ねぶたマスター」。
さらにはツアーで一緒に組み込まれる東北のお祭りについても触れてみます。

まずは、ねぶたの歴史から。

ねぶた祭りのはじまりは七夕?

ねぶたの始まりは、実は明確にわかっていません。
ただ、諸説ある中で、現在一番主流となっている起源は「七夕の灯籠流し」です。

時代は奈良時代。眠り流しの行事(禊祓い)が変化したものと言われています。

一方、征夷大将軍となる坂上田村麻呂が陸奥国の蝦夷征討の際に、敵を油断させるために大燈籠・笛・太鼓ではやし立てたことが由来という説もあり、これはねぶた祭りの、日本の伝統音楽にない独特のお囃子のリズムが理由らしいです。

行ったことのない方はちょっと生で聞いてみたいリズムですよね。
このリズムにのって、ハネトが跳ねながら「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声で周りを盛り上げます。

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明治になり、大型化したねぶたは今より大きかったらしく、100人で担いでいたという記述が残っているそうです。(当時は引く方式でなく、担いでたらしいです)ただ、繁栄していくお祭りは一旦、青森県令の菱田重喜氏により禁止令が出されます。
約9年後には解禁となりましたが、また青森市が戦災を受けた昭和二十年には中止されました。

昭和になると、小型のねぶたが復帰し、街中で練り歩くようになりました。今の東京の神輿のように、小道のあらゆるところで、ねぶたが練り歩き、それを追っかけたりと今よりアットホームな感じだったそうです。
ねぶたの大きさは、それからどんどん大きくなり、今のような大きさになったとのことです。
今はその迫力に圧倒されますね。

ついにその培ってきた伝統が認められ、1980年、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

最大の魅力って?ねぶた本体の造形美

ねぶたの迫力と美しさは実際、実物を間近で観た人にしかわからないと思います。
その造形美。他に類のない、お囃子のリズム。それを盛り上げるハネトたち。ねぶたは引き手の立ち回り次第で、さらに迫力を増します。

ねぶた本体の大きさは最大サイズとして幅約9m、高さ約5m、奥行き約7m。これは規定で決まっているそうです。

昔は内部に蝋燭を入れていたそうですが、当然、今は電球や蛍光灯となりました。(近年LEDなども使用しているのでしょうか?)その数、一体につき800~1000個というから驚きです。

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金魚ねぶたって知っていますか?

もともとは灯籠として作られたもの。

津軽錦という金魚を知っていますか?日本産のキンギョの一種で、いってみれば金魚のブランドですね。

昔、藩士によって飼育されていた金魚はその美しさと珍しさから、庶民の間では一目見たいと評判になっり、その思いが灯篭にかたどられたとも言われています。

明治初期は、各家の門に金魚灯籠を立て、その下に、水を入れたたらいを置き、灯籠に火がともされて、水に映るさまを観賞しながら巡ってくるねぶたを待っていたものだという事。

風流ですね。

最近ではお土産用などにビニル製となってしまいましたが、和紙で作った金魚ねぶた。
昔は幸運を呼ぶ魚とも呼ばれていたそうです。和紙の金魚ねぶたに出会ったらぜひ入手してください。きっといいことありますよ。

自分で作ってみたい方はこちら

こっちもチェック、東北の夏祭り

弘前ねぷた

「ねぶた」ではありませんよ。「ねぷた」(NEPUTA)です。
青森のねぶた祭りより歴史は古いという説もあらうほど、日本古来から続くお祭りです。

こちらも国の重要無形民俗文化財に指定されています。

2017年の開催日程は青森ねぶた祭りとほぼ同じ
8月1日(火)~8月7日(月)
です。

秋田竿灯祭り

無数の提灯をつけた竿を腰で支えてみたり、絶妙なバランスを取る一種の競技のようなものです。
道なりに続く竿灯の並木は幻想的で、なんとも例えられない情景です。

こちらも国の重要無形民俗文化財に指定されています。

2017年の開催日程はやはりこちらも青森ねぶた祭りとほぼ同じ
8月3日(木)~8月6日(日)
です。

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