土鍋が欲しくなる土鍋活用法 鍋だけなんてもったいない!

実りの秋、美味しい食材がスーパーに並ぶ季節になりました。
また、ホームセンターや雑貨店なんかでも土鍋やとんすいのディスプレイが目につくようになりましたね。

もう土鍋は購入しましたか?
どうしようか迷っている方はこちらをどうぞ。選び方・手入れ法がわかりますよ。

> 土鍋の選び方や手入れ法 焦げや臭いの取り方

ここからは、土鍋を買って「さて、何を作ろうか。」と思っている方へ。
購入前の方も、土鍋でどんな料理が作れるのか知りたい方はぜひ参考にしてください。

そうそう、土鍋は冬の鍋だけに使うなんてもったいないほど活用範囲の広い調理器具なのです。

料理研究家の奥薗壽子さんもご自身の土鍋レシピ本の冒頭で

土鍋で炊いたごはんのとりこになり、土鍋で作ればささやかな料理もごちそうになることを発見し、私の生活のなかで、土鍋はなくてはならない調理道具となりました。
もしも土鍋が冬の間のしか食卓に登場しないとしたら、それはとってももったいないこと。土鍋は、もっと使えるこのうえなく便利な調理道具なのですから。
と書かれています。

お子さんが小さかった頃、土鍋いっぱいに煮物やスープなどを仕込んでから、子供を遊ばせるために出かけ、帰ったらすぐにできたての料理がいただけることに気付いたのが土鍋レシピのきっかけだったそうです。

さあ、さっそく秋の味覚から一年中楽しめるものまで、土鍋レシピのご紹介です。

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まずは定番料理から

ちょっと下ごしらえが面倒・時間がかかるといった料理も土鍋を使えばラクチンです。
土鍋は保温効果が高いので、それをうまく活用すると結果手間いらずになります。

土鍋で炊いたご飯がおいしいことは耳にしたことがあるかと思います。直火にかける土鍋なら玄米ご飯だって大丈夫。

完全栄養食の玄米を美味しく

ビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富な玄米。
健康を保つために必要とされる栄養素をほとんど摂取できるとも言われています。
土鍋でふっくら美味しい玄米を炊いて、栄養もいっぱいいただきましょう。

【材料】
玄米 2合(1合でだいたい、大人のお茶碗2杯分弱)
水 米の1.2~1.5倍

【作り方】

1. 玄米を水で軽く洗う。水に浸す必要はありません。

2. ふたをして火にかける。最初から「強火」で。吹きこぼれたら火を弱くする。

3. 15~20分くらいで、少し香ばしい匂いがし、ピシツという音がしてきたら蓋をあけ、冷水(米の0.8~1.2倍)を入れ、よくかき混ぜてからまたふたをして、さらに強火で煮立てる。

4. 沸騰したら弱火にし10分~15分で火を止め、ふたをしたまましばらく蒸す。
蒸らす時間は5分程度でOK。

これは「びっくり炊き」と呼ばれる秋田の方に江戸時代から伝わる玄米の炊き方です。

びっくり水を入れることで、表面の薄皮が破れ、ふっくら炊きあがるそうです。
水加減によってそのふっくら感、もちもち感が異なるようですが、これはまず時間をかけずに手軽に玄米を炊くということに重点をおいたレシピです。

もしもっとこだわりたい場合は、塩を一つまみいれたり、玄米を一晩くらい水に浸すなど定番のレシピでトライしてみてください。

いずれにしても、土鍋で炊くごはんの美味しさは味わえるはずですよ。

自宅で作る 温泉卵

【作り方】
1. 土鍋に卵(常温)を入れ、熱湯を土鍋いっぱい注ぐ。

2. ふたをして穴をふさぎ、約30分以上放っておく。

保温効果の高い土鍋の特徴を活かした調理法です。

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秋の食材を楽しむ

秋はいろいろな食材を楽しめる季節。土鍋をフル活用してみませんか。

やきいも

9月から11月ごろ、一気に甘みを増すさつまいもを土鍋で「焼く」

【作り方】

1. さつまいもを良く洗い、1本ずつアルミホイルに包む。

2. 土鍋の底にくしゃくしゃにしたアルミホイルを2枚重ねて敷く。

3. ふたをして、弱火で30分、ひっくり返してさらに30分。竹串がすっと通るようになったらできあがり。

さんまの炊きこみごはん

【材料】
(一人分)

生さんま     1尾
ごぼう      1/5本
しめじ・えのき  各1/3パック
しょうがの薄切り 20g
長ネギの青い部分 5センチくらい
米        1合
水        160cc
薄口醤油     大さじ 1 1/3
日本酒      大さじ 1 1/3
昆布茶      小さじ 1/4
サラダ油     小さじ1杯

【作り方】

1. ごぼうはささがきにし、水にさらす。しめじ、えのきは小房にしておく。
長ねぎの青い部分は千切りにし、水にさらす。生姜は千切りにし、軽く水にさらす。

2. といだ米を水に15分浸し、ざるにあげ水きりする。

3. さんまは両面に切り目を入れ、軽く塩をふる。水がでてきたらキッチンペーパーで拭きとり、グリルで焼く。(少し焦げ目がつくくらい)

4. 土鍋に米、水、薄口醤油、酒、昆布茶、ごぼう、しめじ、えのき、サラダ油を入れ、ふたをして強火にかける。沸騰したら弱火にし、5~6分。吹きこぼれたらふたをずらす。

5. ふたを開けて米が膨らんで水気が減ったら生姜を散らし、さんまを乗せる。

6. 再びふたをして5~6分弱火にかけ、焦げた匂いがしたら火を止める。匂いがおさまったらまた弱火にかける。これを2~3回くり返す。

7. 15分くらい蒸らして、ねぎを加え、さらにふたをして少し蒸らす。

8. さんまの身をほぐし、ご飯に混ぜあわせる。

スイーツだって土鍋で

土鍋の余熱を利用すればスイーツだって失敗しにくいのです!

くずもち

【材料】
(4人分)

くず粉または片栗粉  60g
黒砂糖(粉状のもの) 90g
水         1 1/2カップ
きなこ、砂糖    各適量

【作り方】

1. 土鍋にくず粉と水を入れて混ぜ、よく溶かす。黒砂糖もいれ、よく混ぜ合わせて弱火にかける。

2. 鍋底から固まってきたら、木べらで混ぜながら火を通す。

3. 全体的にとろみがつき、中心部分もふつふつとなってきたら、火を止めてさらに2~3分かき混ぜる。
 
4. ツヤがでてきたら鍋底についているくずもちをゴムべらできれいにとり、鍋底から水1/2カップ(分量外)を入れて底にについたくずもちをはがす。

5. バットに4を水ごと移し、ラップをかぶせて平らにする。バットの水を捨て、ラップを戻して1時間ほど冷蔵庫で冷やす。食べやすい大きさに切って、きなこ・砂糖をふりかけてできあがり。

以上、いかがでしたでしょうか。
すぐにでも土鍋欲しくなりませんか。

ちゃんと手入れすれば一生ものですよ。
先日の記事でも書きましたが、安ものにはくれぐれもご注意を。

だからといって、高価なものを買う必要はまったくありません。

ご自身の予算とライフスタイルにあった逸品を選んで、大いに活用してくださいね。

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