目次
鍋料理だけじゃない!
一人暮らしのマストアイテム土鍋のココがスゴイ
夜も冷え込んでくると温かい料理が恋しくなってきますね。
夕食に季節の食材を美味しい出汁で煮込んだお鍋など、ふと食べたくなります。
「一人鍋ほどむなしいものはない。」
「土鍋があっても、そこまで鍋料理しないし。」
という方、ちょっと待ってください。
鍋は数人で囲むから美味しいなんてこと、ありませんよ。
一人分の鍋料理だって贅沢な夕食になるんです。
炊く・蒸す・煮る・茹でるができる土鍋。
鍋料理だけではもったいなさすぎます。
土鍋の活用法から、簡単一人「土鍋」料理レシピのご紹介です。
土鍋のココがスゴイ
土鍋ってご飯を炊いたり、お鍋料理に使う以外に何に使うのか?
意外や意外、土鍋を使ったレシピは煮込みからスイーツまで幅広いです。
まずは土鍋の特徴を挙げていきましょう。
【炊く】
なぜ土鍋で炊くご飯が美味しいかというと、じわじわと温度があがり、適度に水分を逃がしてくれるからです。
普通の金属製のお鍋でご飯をたくと、すこしべチャッとなるので、その違いはすぐ分かります。
さらに冷めにくいので、蒸らしにも適しています。
【蒸す】
火の加減で鍋の中はじわっと温めることができるので、蒸し料理にも適しています。
蒸気で野菜や肉もふんわりとした仕上がりに。
【煮る】
熱しにくく、冷めにくいのが土鍋の最大の特徴。
コトコトとゆっくり煮込む、煮物やスープには最適です。
【ゆでる】
手早く茹でるものにはてきしていませんが、一度熱を通してから火を止めるとその余熱でじっくり火が通ります。この工程により味が素材に浸透していきます。
土鍋の保温効果がスゴイ
土鍋の保温性の高さは他に鍋と比べても秀でています。土鍋の最大の特徴と言っても過言ではありません。
その保温性の高さのメリットとは以下の通り。
【食卓にそのまま】
火からおろしてもすぐには冷めないので、しばらく熱い料理がいただけます。
一人鍋などはその大きさやデザインから、そのまま器としても使えますね。
【保温で美味しさアップ】
グツグツ沸騰させないで保温調理ができるので、野菜の甘みなども引きだされます。
肉や魚はふっくらとした仕上がりに。
【ゆっくりと冷める】
味は加熱して煮込むより冷めるときに素材にしみていきます。
温度が下がりにくい土鍋を使うとゆっくり、しっかり浸透していきます。
土鍋の特徴を知ったら、使わない手はないですよね。
すぐにでも土鍋が欲しいと思った方に選び方と使い初めの方法です。
土鍋の選び方と使い初め
一言で「土鍋」と言っても、生活様式、用途によって適した形状や大きさが異なります。
自分の食生活にはどれが一番使い勝手が良いのかよく見極めてください。
ご飯鍋の選び方
土鍋の一番の用途は「ご飯を炊くこと」という方はこんな基準で選んでみてください。
ちなみにご飯用土鍋は深さがあるので、スープや煮込みうどんなどにも適しています。
【長谷園 かまどさん】
伊賀焼窯元・長谷園の土鍋。国産の土鍋の7割・8割は三重の萬古焼(ばんこやき、万古焼)と言われていますが、
こちらは同県の伊賀焼の土鍋。二重蓋が吹きこぼれ防止となり、扱い易さが人気の逸品。
ぽってりした丸みをおびたフォルムも普段使いにいいですね。
【三鈴陶器 ごはん鍋】
創業当時から土鍋と耐熱陶器をメインに製造してきたといういわゆる「土鍋の老舗」。
有名なごはんの食事処などでも使用される土鍋で、火を止めたあとも余熱で高温を維持するのに適した厚さに仕上げになっています。
残ったご飯の保存にも適していて、レンジやオーブンにも使用できます。
信頼の萬古焼の土鍋です。
【華月 大黒鍋】
二重蓋に加え、淵の立ち上がりが吹きこぼれ防止となり、ガス台を汚すこともありません。
ご飯炊き以外にも、煮込みのうどんなどにも使っています。
もちろん、時間の無い日の夕食は、適当に野菜などを出汁で煮て、簡単お鍋に。
これからの季節の必需品です。
鍋料理用土鍋の選び方
【長谷園 伊賀土鍋 アメ釉】
フォルムも素敵な土鍋。
浅めなので、鍋やきうどんや一人鍋、湯豆腐など何にでも利用できる万能土鍋です。
ビーフシチューなどにも合いそうです。
【K+dep (ケデップ) セラウェア マルチポット】
セラミック製で、料理のモチベーションが上がりそうです。
【萬古焼 フタ付 陶板】
カセットコンロと使えば、焼き肉だってできます。
ご飯を炊くことももちろん、用途がかなりひろい土鍋です。
土鍋の使い始め
使い初めはいきなり火にかけず、「目止め」という工程を踏んでから使いましょう。
目止めの方法は以下の二通り。
これをするとヒビ割れや漏れをふせげます。
【おかゆを作る】
1.最初は洗わず、乾いた布で拭いてホコリを取る。
最初に水分を含ませないように。
2.1/2カップのお米を洗わずに土鍋に入れます。
3.土鍋7~8割の水を入れます。
4.最初は弱火で2~3分温める。
その後、中火にし温度を上げていきます。
5.フツフツと沸いてきたら、お米が焦げ付かないように底からかき混ぜます。
6.完全に煮立ってきたら弱火にします。
7.弱火のまま時々かき混ぜ、また沸騰してきます。
水が減ってきたら少しずつ足します。
8.大体40~60分、ノリ状になったら火を止めます。
9.完全に冷めるまで置いておきます。できれば一晩くらいおいておくのが理想です。
10.冷えたらキレイに洗い、良く乾燥させます。
これでいつでも使えます。
【小麦粉で目止め】
1.お米でなく、小麦粉を大さじ2を溶かしたお湯を沸騰させます。
この場合もいきなり中火にせず、弱火から始めます。
2.しばらく沸騰させたら火を止め、少しずつ冷やします。
100均などで売っている土鍋はかなり薄いので特に取扱いに注意してください。
一人用土鍋料理レシピ
ちょっと工夫すればスイーツだってできちゃうんです。
お一人様肉豆腐鍋
材料(1人分)
牛肉(薄切り)120g
木綿豆腐 100g
白ネギ 1/3本
しめじ(好みのキノコで)1/2パック
合わせ調味料
水 80cc
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ2
酒 大さじ2
卵 1個
七味唐辛子(好みで) 適量
作り方
1. 白ネギは5㎜幅の斜め薄切り、しめじは小房に分けておきます。豆腐は一口大に切る。
2. 土鍋に合わせ調味料を入れて火にかけ煮立ったら牛肉を加えてほぐし(1)を並べ入れます。
3. 煮立ったら弱~中火にし2~3分煮て味を含ませます。
4. 土鍋のまま食卓に出し七味唐辛子を振ります。玉子を添えます。玉子を溶いて絡めて食べてね!
cookpad
チュールーで 押し麦リゾット
材料(1人分)
押し麦 1合カップで7分目位
水 2合分
玉ねぎ 半個(小サイズ)
ウインナー 2本
鶏ガラスープの素大さじ1強
★味噌 小さじ1
★シチューのルー1皿分弱
★にんにく 大さじ1
作り方
1. 鍋に水と押し麦を入れ、水に浸しておきます。
2. 玉ねぎとソーセージを粗くきざむ。
3. (1)の鍋に蓋をして、中火にかける。
沸騰後は吹きこぼれやすいので、弱火にし、蓋をしたまま押し麦を茹でます。(3分程度)
(キノコや人参などの根菜を入れる場合はここで入れる。)
4. 押し麦が少し硬いくらいの状態で、(2)で切った材料とスープの素を入れ中火にする。
5. 再び沸騰してきたら、★印の調味料を入れ、軽く混ぜたら蓋をして火を止め、2分以上放置します。
6.再び加熱し、全体を混ぜたら完成です。
rakutenレシピ
黒砂糖のくずもち
こちらは4人分レシピなので一人用土鍋では少し多いかもしれませが、一人用土鍋でも作れます。
材料
くず粉または片栗粉 60g
黒砂糖(粉状のもの)90g
水 1.5カップ
きなこ・砂糖 適量
作り方
1. 土鍋にくず粉と水を入れて混ぜ、良く溶かす。黒砂糖も入れ、よく混ぜて弱火にかける。
2. 鍋底から固まってきたら、木べらで混ぜながら火を通す。
3. 全体にとろみがつき、中心部もふつふつとなってきたら、火を止めてさらに2~3分かき混ぜる。
4. ツヤがでてきたら鍋肌についているくずもちをゴムべらでキレイにとり、鍋肌から水1/2カップ(分量外)を入れて底にくっついたくず餅をはがす。
5. バットに(4)を水ごと移し、ラップをかぶせて平らにする。バットの水を捨て、1時間ほど冷蔵庫で冷やす。
食べやすく切り、器にもった後、砂糖を混ぜたきなこをふりかける。
奥薗壽子 もっと使える土鍋レシピ
電子レンジで簡単土鍋プリン
こちらは電子レンジにかけられる土鍋に限ります。
電子レンジにかけられるのかどうかは土鍋の取り扱い説明書を確認してください。
材料
・プリン
卵 3個
砂糖 50g
牛乳 400cc
バニラエッセンス 好みで適量
・カラメル
砂糖 50g
水 大さじ1
仕上げ用水 大さじ1
作り方
1. 小鍋に砂糖と水大さじ1を入れて強火で溶かす。
2. 砂糖が溶けてキツネ色になってきたら火を止めて、大さじ1を加える。はねるのでやけど注意。
3. 土鍋に(2)で作ったカラメルを入れて冷やしておく。
4. ボウルに卵を割りほぐしておく。
5. 小鍋に牛乳の半量と砂糖を入れて火にかけ、沸騰させないようにして砂糖を溶かす。溶けたら火を止めて残りの牛乳を混ぜる。
6. ボウルに(5)とバニラオイルまたはバニラエッセンスを数滴加えて、泡立て器でよく混ぜる。
7. 冷やしておいた土鍋に、⑥をこし器や目の細かいザルでこしながら注ぐ。
8. 土鍋に蓋をして、電子レンジ500Wで6分。
9. もし固まりが悪いようなら追加で1分。その後、粗熱が取れるまで蓋をしたまま放置。
10. 冷蔵庫で冷やしたら完成。
cookpad
土鍋は一つ持っているとグッと料理のレパートリーが広がります。
面倒なことは使い始めくらい。
一人くらしのかたにこそ持っておきたい調理器具です。
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