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義理の父母が亡くなった場合、注意すべきは差出人との関係?
秋になったなぁと感じた矢先に見えてくるのが年末・年始。
なかでも、早急に対応しなければならないのが「喪中はがき」。
来月には年賀状が発売開始され、早い人は着々と準備に入ります。
喪中はがきとは「私は喪中です。」と知らせるものではありません。
「年賀欠礼の挨拶状」です。
よって、相手が年賀状を書く前の10月~11月下旬までに出すのがマナーです。
あまり早すぎると、相手が年賀状を書くころに忘れてしまうということも、、。
適切な発送時期を見極め、準備だけは早めにしておくことをおススメします。
もし11月に入ってから身内に不幸があった場合などは寒中見舞いとして年明け二十四節気の「小寒(しょうかん)」にあたる日から節分までの時期に送ります。
ここで喪中はがきで悩むのは、出す範囲とその書き方。
特に義父が亡くなった場合などは文面は義父? でも差出人を夫婦連名にする場合は?
義父の場合の喪中はがきの書き方 続柄は?
喪中はがきは先に述べた通り「年賀欠礼の挨拶状」です。
例年年賀状をやりとりしている方には全員送りましょう。
それは葬儀に参列いただいた方にも送るのが基本です。
ただし、親族の場合のみ送らなくても問題ありません。
喪中はがきの文面どうする?
文面はほぼ決まっていますので、印刷サービスの会社などに頼めば、定例文の中から選べるようになっています。
あとは適宜自分の場合に当てて直せばいいだけです。
大抵は挨拶文に続き、いつ誰が何歳で亡くなったかを書きます。
故人の年齢は数え年が基本でしたが、最近は満年齢を書く場合もあるのであまり厳粛にならなくてもいいかもしれません。
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数え年とは・・・
生まれた時点を1歳とし、それ以降元旦を迎えるたびに1歳年をとるという考えです。
・その年の誕生日がまだの人は、満年齢+2歳が「数え年」、
・その年の誕生日を既に迎えた人は、満年齢+1歳が「数え年」となります。
故人の続柄と差出人名はセットで考える
安易にできないのが、故人の続柄と差出人をどうするかです。
例えば奥さんの実の父が亡くなった場合、「△月××日 父○○(名前)が○歳で永眠しました」となります。
では夫の父が亡くなった場合は?
当然「△月××日 義父○○(名前)が○歳で永眠しました」となりますよね。
でも差出人は夫婦連名で出すとなった場合、「義父○○(名前)」は夫と妻のどちらの義父にあたるのでしょうか?
一般的な解釈では「夫」の義父となります。
つまり、故人の続柄を「義父」としたにもかかわらず、年賀状同様に夫婦連名で出してしまうと、夫の父でなく、妻の実父が亡くなったと思われてしまうのです。
定例分で自分に当てはまるように書きなおすときは、差出人名をどうするかということも合わせて考えましょう。
故人が義父母の場合の続柄
大抵は夫婦連名で出しますよね。
その場合は一般的には世帯主(夫)が一人称になります。
なので、夫の父が亡くなった場合の喪中はがきには「父○○(名前)が○歳で永眠しました」と書きます。
妻の父が亡くなった場合は
「妻□□(名前)父○○(名前)が○歳で永眠しました」または
「父○○○○(フルネーム)が○歳で永眠しました」
となります。
父に当たる方の名字が差出人と異なれば、妻側の父と認識されます。
これが基本 喪中はがきの書き方マナー
喪中はがきにはいくつかのルールがあります。
通常、カジュアルな文面で年賀状をやりとりしている相手でも、ここは最低限の決まりに沿って作成するのがマナーです。
故人の続柄と差出人については述べた通りなので、その他の注意点です。
句読点は含まない
サンプル文などをそのまま利用すれば問題ないと思いますが、
もし一から自分で作文する場合は気をつけましょう。
喪中はがきは
・句読点なぢ
・行頭一字下げ
をやりません。
読みにくいのでは?
と思いますよね。
本来、日本では句読点をつける風習はありませんでした。
年賀状でも「あけまして、おめでとうございます。」などとしませんよね。
理由は諸説ありますが、日本本来の形式を用いるのがマナーとここは割り切りましょう。
また、基本的に
「喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます」
「喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます」
などといった一文が入りますが、「年賀」という言葉は使いません。
当然「年賀状」という言葉も使いません。
ポイントとしては
「時候の挨拶」「年始の挨拶ができない」「良い年をお迎えいただきたい」
などの内容が盛り込まれていることが望ましいです。
近況報告を加えない
「先月子供も生まれ~」「先日○○に引っ越しをし、~」
などといった近況報告はタブーとされています。
「引っ越しをお知らせを年賀状で書こうと思っていたのに。」とか
「来月出産予定だから、その旨お知らせしたい」
などと色々あるかと思いますが、喪中はがきにそれらを記載するのはさけましょう。
喪中はがき出す?出さない?の見極め
喪中はがきは二親等の身内が亡くなった場合です。
親の兄弟や従兄などが亡くなった場合は、該当しません。
また、喪中はがきを出していない方から年賀状を受け取ってしまったり、年末に亡くなった場合などは、あわてて出さず、新年松がとれてから(1月7日以降)寒中見舞いとして、喪中である旨をお知らせしましょう。
文例:
早々にご丁重なお年始状をいただきありがとうございました
皆様には佳き年をお迎えなされましたご様子
心からお喜び申し上げます
昨年十月に祖父を亡くし服喪中のため
年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました
連絡が行き届かずお詫び申し上げます
寒さ厳しき折柄皆々様のご健勝をお祈り申し上げます
平成●●年一月
まとめ
弔事は特にしきたりを重んじます。
喪中はがきは自己流にせず、基本的なルールに準じて作成することをおススメします。