寒くなると、煮込みだったり、鍋だったり、あったかいうどんや味噌汁。
そんなものを仕事から帰ってきて食べたくなりませんか。
でも一人暮らしとなると、作るのだって面倒くさいのに、ましてはだしをとるなんて考えられない???
ではさくっと簡単に美味しいだしがとれるとしたら?
お茶漬けだってご馳走です。雑炊だって美味しさが増します。
味噌をとかせば、万一具がなくても美味しい味噌汁になります。
本当に意外と簡単にとれるのです。
しかも面倒な漉したりすることも必要なし!
この冬、ちょっとだしにトライしてみませんか。
一人分ですぐおいしいだしの取り方
一人分のためにわざわざだしをとるなんて、面倒だし、市販で十分と思われがちですが、
意外と簡単にとれるものなんですよ。
しかも昆布やかつおぶしを取りだすタイミングを見るために鍋にはりつく必要もありません。
急須で入れる一人分だし
急須にかつお節と昆布を入れて、お湯を注ぎ、1~2分待ちます。
はい、これだけです。
あとは茶漉しでこしながら注ぐだけ。
これが俗に言う一番だし。
さらに急須に残っただしにお湯を入れ、5分くらいかけて抽出すれば二番だしになります。
まとめてつくって小分けにする
時間があるときにまとめて作り、小分けにして保存しておくという手もあります。
基本的なだしの取り方は以下の通り
【材料】
水 1リットル
昆布 10cm角
かつお節 20g
1. 昆布の表面を軽く湿ったキッチンペーパーなどで拭く
2. 鍋に分量の水と昆布を入れ、中火にかける
3. 昆布が浮いてきたら取り出す
4. 沸騰する直前にかつお節を一度に入れ、10秒ほど煮てから火を止める
5. かつお節が沈んだらざるにキッチンペーパー(または清潔なふきん)などを敷き、漉す。かつお節は縛らないこと。
お茶漬けなどに使用するときはお好みにあわせて、少量の塩や醤油を加えてください。
保存するときは製氷皿に入れて冷凍すると、都度使う分だけ取り出せて便利です。
うまくとれていれば、そのままお椀に入れて飲みたくなるほど美味しく感じます。
鍋や急須に残っただしがらもフライパンで炒って醤油やみりんで味付けすれば、ふりかけになります。
あますことなくいただきたいですね。
ちなみに冷蔵保存であれば、一週間程度。冷凍保存であれば、1ヶ月程度が消費期限とされています。
早めにいただくことが望ましいようです。
※あくまで目安です。
使う昆布やかつお節は、普通のものでOK?
できればちょっといいものを使った方が美味しいだしがとれます。
1回分のコストはたかが知れています。
一人分のだしを使った料理レシピ
とても料理とは呼べないものですが、一人でさらっと美味しいものを食べたい場合は
しっかり頭に叩き込んでおいてください。
お味噌汁
【材料】
ほうれんそう 30g
えのき 30g
味噌 10g
だし汁 200g
塩 少々
【作り方】
1. 鍋にだしと味を調整した塩を入れて火にかける。
具はその間に切る。
2. 沸騰したら火をとめ、やさいと味噌を入れる。
(ほうれんそう・えのきはあらかじめ火を軽くいれておくなどしてください)
お吸い物
【材料】
お麩 豆腐 しめじや松茸(キノコ類) 卵豆腐 高野豆腐 竹の子 ワカメ うずら卵(茹で)
溶き卵(かき玉) かまぼこ とろろ昆布 春菊 そうめん ほうれんそう。など。
淡口しょう油 小筋
本みりん 小さじ1
だし汁 150g
塩 少々 小さじ1
【作り方】
1. 鍋にだし汁を入れて火にかける。
2. お好みの具を入れる。キノコ意外はさっとゆでる。
3. 塩で味を調える。
4. 青みなど加える
鍋
冷凍保存しておいただしのキューブをいくつか使いましょう。
具はお好みで。
胃にもやさしく、〆まで楽しめる鍋料理になります。
なぜ家でだしをとるの?市販だしとの違い
なぜわざわざだしをとるのか。
ずばり「安心・安全」のためです。
市販のものは添加物が入っていたり、減塩タイプというといっていてもある程度塩分は多いです。
それらをまったく排除したシンプルなだし。
料理・自分好みにいくらでも調整がききます。
この作っておきさえすれば、何でもないものが、あっという間にごちそうになります。
和食が世界遺産となった今、もう一度和食の基本となるだしについて、
みなおしてみませんか?