潮干狩りで採れたあさりを美味しく食べるに
知っておくべき持ち帰り方と下ごしらえと保存方法
家族で楽しんだ潮干狩り。
お楽しみは帰ってからそのあさりを食べること♪
どうやって食べますか?
どうせなら美味しくいただきたいですよね。
そのポイントは下処理。
持ち帰り方から気をつけないと、せっかくのあさりの美味しさが失ってしまうことに。。
潮干狩りに行く前にしっかりチェックして、帰ってからのあさりの処理方法もあらかじめ把握しておきましょう。
あさりの砂抜きにはけっこう時間がかかるものです。
(時短方法もご紹介しますが)
潮干狩りから帰ってその日のうちに食べたいという場合は、その処理の時間も計算してくださいね。
潮干狩りからの持ち帰り方法から下処理方法、さらに後日食べるときのための保存方法などご紹介。
潮干狩りの持ち帰り方
先日「潮干狩り持って行く物は何?あさりを持ち帰るために必要なものは?」でも記載しましたが、
あさりの持ち帰り方は、基本的には海水に浸さず、低温で持ち帰ることがポイントです。
ただ、帰り途中も海水に浸すと砂抜きの時間短縮にはなります。
ただし、貝が閉じなかったりするので揺らすと、その状態で貝同士がぶつかり傷つく可能性があります。
貝を閉じさせるために海水には浸さずに運ぶのです。
海水から揚げたらあさりはどんどん傷むのでは?
と思いがちですよね。
確かにあさりは海水に浸かっている状態がベストです。
(生まれ育った環境なので、当たりまえですが。。)
ただ、貝が閉じない状態で揺れなどの衝撃が加わると、自分の身を貝で挟んでしまったり、貝同士がぶつかったりと決して良い状態になりません。
海水が無くても温度さえ気をつければ7日くらいは生きるというデータもあるくらいなので、家までの道のりくらい海水に浸さなくてもまったく問題ありません。
ただし、温度は十分気をつけましょう。
最適な温度は5℃~15℃。
関東の4~5月となると気温は20℃を超える日も多くなります。
採ったあさりはクーラーボックスや発泡スチロール箱に入れて、保冷剤を入れて20℃以上にならないように持ち帰ってくださいね。
保冷剤は新聞紙などに包んで、あさりに直接あたらないように。
また、あさりは食中毒の原因となる細菌が殻に付着している場合があります。
かなり強力で繁殖力が強いので、家に持って帰ってから洗うのでなく、なるべく潮干狩り場の洗い場で真水の流水でごしごしこすり合わせるように洗いましょう。
ただし海水は砂抜き用にペットボトルなどに入れて持ち帰りましょう。
2回分くらいあればなお安心です。
面倒と思うかもしれませんが、ちょっとしたひと工夫があさりの美味しさを逃しません。
あさりの砂抜きと塩抜き
砂抜きとはあさりが飲み込んだ砂を吐き出させること。砂抜きの不十分なあさりは食べると口の中でじゃりっとします。
塩抜きは同じくあさりが飲み込んだ海水を吐き出させて本来の旨みを凝縮させることです。
砂抜きは必ずやらないとなりませんが、塩抜きは時間があればやってください。
ちゃんと砂抜きをやろうとすると、4時間くらいかかります。
潮干狩りの当日に食べたいなら、時短バージョンでどうぞ。
確実な砂抜き
1.あさりを流水でこすり合わせながら洗う。
2.バットや大きめのボウルに持ち帰った海水を入れてあさりを浸します。
全部浸してくださいね。あさりはできるだけ重ねないように並べます。
また、吐き出した砂をあさりが再び吸い込まないようにボウルの下に網などを敷いて上げ底にしましょう。
※海水が無い場合は3%の食塩水を作ります。
500mlの水に対し、塩大さじ1がほぼ3%の食塩水です。
20分くらいしても砂を吐いた様子がなければ少しずつ塩を加えていきます。
3.あさりが砂を吐きやすくするために新聞紙をかぶせる。
完全密封にすると、貝が窒息するので注意しましょう。
4.2時間くらいおいたら、一度水をすべて捨てて、あさりをまた流水で洗い直し、また海水(塩水)にひたし、さらに1~2時間おきます。
時間がない場合は
できれば潮干狩りから帰ったその日に食べたいと思いますよね。
その場合は同じくバットや大きめのボウルに入れ、上げ底をして並べます。
そこに50℃のお湯をいれてあさりを浸します。
その際、塩は不要。
50℃が分からないという場合は給湯の温度を50℃に設定し、そのお湯を入れればOK。
5分くらいして、砂を吐きだしたと思ったらお湯を変えてさらに15分。
大体20~30分くらいで済みます。
成功すれば旨み成分がアップするやり方ですが、50℃をキープすることがポイント。その20分はほったらかしというわけにはいきません。
その水温キープで失敗する方も多いそうです。
あさりの塩抜き
あまり馴染みがないかもしれませんが、塩抜きすればうまみもアップ!
ぜひ余裕があればひと手間かけてください。
即日または明日に食べる場合
砂抜きの後に真水で洗い、3時間ほど常温で放置。
しばらくすると貝が塩を含んだ水を吐き出します。
これにより、コハク酸といううまみ成分が増えます。
これは50℃の砂抜きを行う場合は塩抜きも同時に行われるので、塩抜きは不要です。
あさりの保存方法
あさりはその日のうちに食べきらなくてはならないわけではありません。
2~3日中なら冷蔵庫保存でOKです。
ただし乾燥させないことが重要です。
濡れた新聞紙にくるんでビニールに入れるなど。海水や食塩水に入れっぱなしにすると身がやせてきます。
それ以上保存する場合は冷凍しましょう。
小分けにしてラップなどにくるんでおけば便利ですね。
冷凍の場合は殻付きのままで。使うときは解凍せずに凍ったまま調理してください。
まとめ
さて、準備から保存まで一通りご紹介しましたが、あさりは下ごしらえにかなり手間がかかります。
食べるまでの時間も考慮してメニューを決めてくださいね。
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