GWのおでかけにおススメ 春の陶磁器祭り情報2018【関東編】

出展:トリノワ

GW陶器市関東編 行く前にチェックしたい
益子焼と笠間焼の特徴とアクセス

GWどこも行く予定ない方は、伝統工芸の世界に浸ってみませんか?

GW期間中、日本中のやきものの産地で陶磁器祭りが開催されます。

陶磁器がお好きな方なら様々な作家・窯元の作品を一気に触れられるチャンスです。
器が欲しいと思いながら、なかなか触れる機会がないという方にもこれ以上にない絶好の機会です。

関東近郊にお住まいの方なら、一度は行きたい栃木益子と茨城笠間の陶器市のご紹介です。

行くならどっちに行く?
益子焼と笠間焼の特徴とそれぞれのアクセス情報も。
ぜひGWのお出かけ計画の参考にしてください。

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関東最大の陶器市 栃木益子焼春の陶器市

2018年の益子春の陶器市の日程は
4月28日(土)~5月6日(日)

今年で101回目となります。

店舗数50に加えて作家販売テントが500という益子焼陶器市は春秋年2回の開催で数十万人の来場者。
最近ではSNSで火がつき、整理券がないと入店できないほどの人気窯元も出てきました。

最寄駅は真岡鉄道の益子駅
そこから15分ほどでメイン会場まで歩けるもうれしいですね。

駐車場もわりと多く、ちょっと離れた場所なら無料で止められたりします。

店舗・テント数が多いので1日で全部ちゃんと見ようとするのは無理です。
的を絞って、メイン通り(城内坂通り)だけにする。
またはテント村中心に見るなど、計画的に歩きましょう。

【益子焼の特徴】


人間国宝であり、民藝運動の先駆者濱田庄司があみだしたとも言われる流し掛けが有名です。

この独特の技法に対し、「仕上げが早すぎるのではないか。いつも満足のいく出来栄えか。装飾に15秒しかかからないのにどうして高価なのか」との中傷の声もあったと言います。その声に対し、濱田庄司は「皿を作るには60年と15秒もかかっているのです」と答えました。

事実、安易と言われたこの技法は100年たった今も益子焼の代表の釉掛けの技法となっています。

柿釉と呼ばれる赤茶の釉薬が益子焼代表の釉薬ですが、そのイメージから渋い印象が根強い益子焼ですが、益子焼は内外からも多くの若手作家が参入しています。
彼らにより、新たな息吹を吹き込まれ、まさに「渋カワ」とでも言いたくなる楽しい器が多く出回っています。

一見渋く見えるものでも、意外と料理を選ばず、驚くほど料理が映えるものが多いのも魅力のひとつ。

益子焼は土の特性から、少し厚手に作らざるをえないので、少し重いのが難点。
特に老舗の窯元では昔の技法をそのまま受け継いでいるため、益子焼本来の器そのものも厚み、高台の厚みによってかなり重いものが多いです。
ただ、その重みが器にさらに深みのある味を出しているのも事実です。

【やきものの概念を覆した民藝運動】

益子焼は他の産地にはない歴史があります。それが「民藝運動」
濱田庄司が柳宗悦らとともに起こしたこの取り組みはそれまでの人々がもつやきものの価値観を覆し、陶工達に新たな道を示しました。

下手物と呼ばれていた日用雑器の美しさ、確かな生活に根ざした用途美
普段使いのものこそ、そこにある美があるということです。

献上品などの上手物に対し、普段使いの器を下手物と呼び、普段使いのものが新たに脚光を当てた運動はまさに今現代につながるものです。

【最近の益子焼】

若手作家も多く、老舗窯元も今だ活動的な制作が行われている益子焼。
そのパワーは大きく、東日本大震災で膨大な被害があったにもかかわらず、その2カ月後予定通り陶器市を開催しました。
SNSで積極的に呼び掛け、来場者数は前年度を超えたとも言われています。

そんなパワーあふれる益子。その作品はバラエティに富んでいるのも人気のひとつです。
元々赤みがかった土の益子の陶土。それゆえ、あまり白い器は作られていませんでした。
最近では土もブレンドされたりし、かなり磁器に近い白い食器なども増えてきています。

きっと好みの器が見つかるという期待感も益子の陶器市にはあります。

自分好みの器を探したいという方、是非GWは益子へ行ってみてはどうでしょうか。

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個性あふれる作品勢 茨城笠間陶炎祭(ひまつり)

益子焼より歴史の古い笠間焼。

2018年の茨城笠間陶炎祭(ひまつり)の日程は
4月29日(日)~5月5日(土)

会場は笠間芸術の森公園イベント広場。
益子とは異なり、テントのみの陶器市です。

【笠間焼の特徴】


笠間は益子より歴史は古く、1700年代に凶作に苦しんだ地元が新たな産業を始めようと、信楽から陶工を呼び寄せたごとが始まり。
益子と陶土も同じところから採取されたことから釉薬・焼成は本来似たものでしたが、先に述べた民藝運動により、その用の美を追求しながらも独自テイストを確立した益子と比べると、外からの作家がそれぞれの個性あふれる作品を展開する産地へと転換していきました。

元々益子同様、梅干しを漬けこむ釜や水甕を作っていた笠間焼ですが、今、益子のように昔ながらの壺や鉢を作っている窯元は一件もありません。
陶器市は現代アート展示さながらに器だけにとどまらず、ユニークな作品が各テントに所狭しと展開されています。

益子の陶器市と比べると、エリアも狭いので、テントひとつひとつじっくり見て周れるのも嬉しいですね。

駐車場も近くに完備されています。

【笠間焼をさらに堪能したいなら】

車で行ったら、ぜひ「回廊ギャラリー門」にも立ち寄ってみてください。
笠間の作家の作品が、古民家風の落ち着くギャラリーで、新緑の美しい中庭を囲んだ回廊にずらりと自然光に映える器が展示販売されています。

笠間焼とは?となかなか定義付けが難しくなった今、それでも笠間にじっくり腰を据え、この土地に根付く深みある器を作る作家のものもを多く扱っています。
決して高価なものばかりでなく、自然に生活に取り入れたくなる品ぞろえ。時を忘れるくらいずっとそこに居たくなる空間です。

賑やかな陶器市から一転、しずかにゆっくり器を見たい方におススメです。

回廊ギャラリー門

提供:travel.jp

住所:茨城県笠間市笠間2230-1
電話:0296-71-1507

ハシゴもできる!益子陶器市と笠間陶炎祭アクセス

栃木県と茨城県、県はまたげど同じ陶土と採取しているくらいの近さ。

益子笠間をむすぶバスも運行しています。
ただし本数は少ないので、事前にチェックしてください。

車の方は問題ないですね。私も実際やったことがありますが、益子のエリアが広いので、あそこもここも見たいと言っていると時間的にきびしくなります。

陶器市ってどんなかんじなんだろうと、ふらっと周りたい方はぜひ弾丸両陶器市ツアーを決行してみてください。
両産地の違いが分かってそれはそれなりに楽しいです。

益子陶器市の行き方

【電車の場合】
真岡鉄道 益子駅より徒歩15分

益子駅からの巡回バス
1.益子西臨時駐車場→2.益子駅→.3.鹿島神社→4.城内坂バス停→5.陶芸メッセ入口→6.つかもと広場→7.つかもと→8.つかもと広場→9.陶芸メッセ入口→10.城内坂バス停→11.益子町役場→12益子駅西臨時駐車場

陶器市開催期間は20分間隔で運行されるはずです。

【車の場合】
・東北自動車道栃木都賀JCT→北関東自動車道真岡IC→
 国道294号線、または121号線で益子まで。ICより約25分。
・常磐自動車道友部JCT→北関東自動車道桜川筑西IC→
 県道41号線で益子まで。ICより約20分。

【高速バスの場合】
料金2000円(片道)
お得な2枚チケット3500円 (片道あたり1750円)
(1人で往復に使っても、2人で1枚ずつ使ってもOK。2枚チケット1枚で小児2名の利用もできます)

・秋葉原8:20→笠間→益子駅11:00(期間中は土・日・祝日は7:40発があります)
・益子駅16:00→笠間→秋葉原18:50

笠間陶炎祭行き方

【電車の場合】
JR水戸線 笠間駅より
※笠間駅からは車で約5分、徒歩で40分、自転車で10分。(笠間駅にレンタサイクル有り)

笠間駅からはシャトルバスが運行されています。
運行日:4月29日、30日、5月3日、4日、5日 ※平日は路線バスをご利用ください。
運賃:片道100円(小人50円)
所要時間:約10分

平日は路線バスで
陶炎祭期間中の平日に運行されます。

運行日:5月1日、2日 ※土日祝日はシャトルバスをご利用ください。

また、かざま観光周遊バスも1回100円で運行されています。
周遊バス > 運行スケジュール

運賃:片道170円
所要時間:約10分

【車の場合】

東京方面からは常磐自動車道・岩間IC~国道355号線、水戸IC~国道50号線、北関東自動車道・友部IC~国道355号線
栃木・群馬方面からは北関東自動車道・笠間西IC

4月29日、30日、5月3日、4日、5日限定の無料駐車場がおススメです。
会場から離れていますが、シャトルバスが運行されています。

笠間芸術の森公園
住所:茨城県笠間市笠間2345
電話:0296-72-1990

まとめ

どちらの陶器市も年2回の開催にも関わらず、都度何十万人という来場者を誇る人気です。

時間は早めに行くことをおススメします。

暑い季節なので、マメな水分補給と紫外線対策を十分に。
歩きやすい靴で行くことをお勧めします。

【おススメ記事】
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