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歌舞伎は知れば知るほど面白い 日本の伝統芸能を楽しむ方法
最近では中堅の歌舞伎役者がテレビでも活躍し、話題もいろいろですね。
そんな中、歌舞伎に興味を持ったという方は多いはず。
テレビの歌舞伎役者を、一度は舞台で、本職の演技を見てみたいと思いますよね。
でも歌舞伎ってハードルが高い。チケットも高い。
さらにいえば、本当に面白いの?見どころもわからない。
チケット代が高いだけに面白くなかったら、どうしよう。
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ぜひ歌舞伎の良さを知ってもらいつつ、まずは一回観てみてください。
面白い・面白くないは個人差があります。
日本の重要無形文化遺産。一度観る価値はありますよ。
歌舞伎の見どころは?どうやって演目を選ぶ?
歌舞伎は400年の歴史をもつ、日本の代表的な伝統芸能です。今や高尚な趣向と定義づけられていますが、その昔、江戸時代は庶民の娯楽の一つでした。芝居小屋と呼ばれる小屋で、座敷の席で、客同士わいわいいしながら舞台鑑賞という感じだったそうです。
一度も歌舞伎を観たことがない方もご存じの通り、役者含め、舞台に上がる方はすべて男性です。
女性を演じる役者を「女形」(おんながた・おがた)と呼び、だいたい役者によって決まってきます。
しかし、男性であることを忘れるほどの艶っぽさ・可愛らしさがあり、その女形の演技も歌舞伎独特の見どころの一つとなっています。
歌舞伎は台詞が難しいと言われますが、演目は「時代物」「世話物」「舞踊」とあり、世話物の台詞はテレビの時代劇くらいの程度なので、聞き取りやすいです。
「時代物」は独特のリズムもあるので、少し難しいかもしれません。
ただ、観ていればその内容は理解できます。イヤホンガイドを利用すれば、説明してくれますよ。
歌舞伎って眠くなりそうというイメージがあるかもしれませんが、時代物などけっこう笑える演目も多いです。本当に劇場全体が大笑いするほど。
意外ですか?繰り返しになりますが、もとは庶民の娯楽です。そしてその型は新作を除き、昔からほとんど変わっていないと言われています。
歌舞伎のチケットはどこで買える?
・前売りを買う
事前にインターネットや電話、プレイガイド、劇場の切符売場で購入できます。
私は大抵松竹が運営している「チケットWEB松竹」というサイトから購入します。ここで買うメリットは演目の内容とどの日に空きが多いか、さらに席指定もできることです。
電話でもできますが、座席は実際座席表を観ながら検討したほうがいいですよね。
販売開始は大体講演の一か月前から、一般販売。松竹運営の「松竹歌舞伎会」に入ると、特典として一般販売前に買えたりします。
歌舞伎は基本、上演期間中休演日がありません。
そして昼と夜の部に分かれているので、演目や出演者をチェックし、どちらにするか決めましょう。
・当日券を買う
劇場のチケット販売窓口で購入できます。
またチケットWEB松竹でも席が公演開始前なら購入できます。
チケットは席によって異なりますし、その月によっても異なります。
個人的には花道の見える、位置の1階席をおススメしますが、やはり高いですね。
とりあえずお試しという場合であれば、3階席なら安いですし、さらに並ぶ気力と体力があれば幕見席があります。
(ただし歌舞伎座のみ)
幕見席はその名のとおり、一幕のみの料金で、観たい演目(場面)だけ選んで観ることができます。
外から4階までの直結で、劇場内の売店などに立ち寄ることはできません。外国の方や観光客の方に人気なので、早めに並びましょう。
個人的にはあまりおススメしません。歌舞伎のチケット料金の差は、面白さの格差と思っています。
本歌舞伎はやはりハードルが高いという方は
その年によって異なりますが、コクーン歌舞伎や赤坂歌舞伎など、歌舞伎の演目に現代劇の演出を加えた公演が人気です。こういうところから入っていくものいいかもしれません。私も実際そうでした。
また、有楽町ではシアターコクーンといって、実際の歌舞伎公演を映画で観ることができます。
ちょっと本番へのリハーサルにはいいかもしれませんね。そこでお気に入りの演目や役者が見つかれば、本公演も選びやすくなりますよ。
歌舞伎はその背景を知れば知るほど面白くなっていきます。
ぜひ堅苦しいといわず、一度劇場に足を運んでみてください。
東京では歌舞伎座ほか、新橋演舞場、国立劇場などで観られます。