前回「重陽(ちょうよう)の節句の楽しみ方」をご紹介しました。
節句もなかなか奥深いなぁと思いませんか?
ただ昔ながらの風習と流さず、その意味とこの日本の風土を関連付けすれば、きっとその自然のパワーをいただけるはずです。
五節句は季節の変わり目とも言われています。
当然、人の心身的にも変わり目でもあります。
そんな節目。
ここは月と菊のパワーを存分にいただきましょう。
でも菊づくしって何があるの?
今回は重陽の節句で楽しむ菊づくしのご紹介です。
重陽の菊づくしって何?
前回でも少しご紹介しましたが、「菊づくし」とはお酒に菊の花びらを浮かべて飲んだり、菊を飾ったりとことん菊にまつわるものを楽しむことです。
でも他に何がある?
ありますよー。
国花でもある菊を改めて楽しみつくし、パワーをもらいましょう。
香りを楽しむ
昔は菊の花をつめて枕をつくったそうです。その香りが長寿効果があるとも言われていました。
今はなかなか難しいので、9月9日は枕元に菊を飾り、香りを楽しむのがいいかもしれません。
菊酒
金運パワーの強い9月は、菊も金運パワーのある黄色の花を選びましょう。
ちなみにお酒は日本酒が風水的にラッキーアイテムだそうです。
菊をまるごといただく
菊は食用菊でも、観賞用でも調理次第でおいしくいただけます。
いくつかレシピをご紹介します。
重陽の節句は菊のフルコースなどいかがでしょうか。
菊の酢の物
【材料】
菊(できれば2食入りの食用菊) 1パック
A 米酢 大さじ3
砂糖 小さじ2
薄口醤油 小さじ1
塩 ひとつまみ
かぶ 適量
【つくりかた】
1.菊は中心のがくを残して花びらをむしる。
2.沸騰したお湯に花びらをばらしながら入れ、2分くらいゆでる。
茹で上がったら、冷水にさらして、あげてから水気をとる。
3.ボウルの中で花びらとAをあわせたものを混ぜる。
4.塩もみしたかぶの薄切りとあわせて、盛る。
菊のチラシ寿司
【材料】
菊 1パック
酢飯 3合(すし酢 80ml)
枝豆 20粒くらい
鮭の瓶詰め 小一瓶
ゴマ 少々
【つくりかた】
1.菊は中心のがくを残して花びらをむしる。
2.沸騰したお湯に少量の塩と花びらをばらしながら入れ、2分くらいゆでる。
茹で上がったら、冷水にさらして、あげてから水気をとる。
3.大さじ1~2杯くらいのお酢をかけて酢漬けにしておく。
4.酢飯がまだ温かいうちに鮭、茹でた枝豆、菊の花を飾り、ゴマを振って盛り付ける。
(楽天レシピより)
【菊の花のかき揚げ】
【材料】
菊 8個
ごぼう 15g
九条ネギ 20㎝
ちりめんじゃこ 20g
小麦粉 20g
ベーキングパウダー 小さじ1
冷水 20g
【つくりかた】
1.ボウルに菊、ゴボウのささがき、九条ネギの小口切り、ちりめんじゃこを入れる。
2.小麦粉をはたく
3.小麦粉とベーキングパウダーと冷水を合わせたのを混ぜる。
4.熱した油に入れる。
5.菊に焦げ色がつかないうちに揚げる。
(クックパッドより)
旬の食材からもらうパワー
今回、重陽の節句にからめて旬の食材の菊にスポットを当てましたが、本来節句にいただく食べ物に限らず、旬の食材には自然界からのパワーがあるそうです。
食べ物から季節を感じにくい現代ですが、せめて暦にそって季節をいただくというのもいいですね。
日本の四季の食べ物、味わいつくしちゃいましょう。