目次
浴衣ってどう選んでいいのかわからない
素材は?柄は?失敗しない選び方
浴衣はいつから着てもいいのかご存知でしょうか?
東京では目安として浅草三社祭が終わるころと言われています。
5月第二週の週末ですね。
でも実際のところ、そのころから浴衣を着る方はまだ少ないですね。
一般的には6月~9月と言われています。
最近では浴衣イベントも多いので、花火大会だけではなく浴衣を楽しむ機会が増えてきました。
ぜひ一枚欲しいと思っている方は早めの準備を。
でもどこで買えばいいのか、どうやって選べばいいのか分からないという方も多いのでは?
洋服感覚で選ぶと失敗することもある、和服。
浴衣の買い方と選ぶポイントをご紹介です。
体型別浴衣の選び方
浴衣って体型によって合うものと合わないものってあるの?
と思いますよね。
あるんです。ある意味、洋服よりここは慎重になったほうがいいかもしれません。
和服は好み=似合うとは限りません。
シルエットが決まっている分、体型とのバランスはごまかしがききません。
洋服のようにトップとボトムのバランスとるという技もききません。
プレタ(仕立て済)にしろ、誂えにしろ、自分の体型にあったものを見極めて選びましょう。
【背が低い・痩せている】
柄や色合いによっては子供っぽくなりがち。また、あまり大柄なものは柄に負けてしまいます。
背を高く、すらっとみせるのであれば、小紋柄が縦ラインに入ったものを選びましょう。
痩せた方は暖色系ベースの生地のもを選ぶと◎!
【背が低い・ふくよか】
濃い目の色や寒色系の色のものの方がすっきり見えます。
縦縞の入ったものなど、なるべく縦ラインを意識させるものを選びましょう。
帯も浴衣地と同色のものを合わせるとすっきり見えます。
【背が高い・痩せている】
浴衣はどんな体型の方でも似合いますが、とりわけ背が高い方は合わせられる柄が多いように思います。
背の高さを活かして、すっきり見える単色のものでもいいですし、あまりキリっと見せたくないなら色の多い小紋柄を合わせましょう。
あまり背の高さを強調させたくない場合は、淡い色に濃い色の帯を合わせると見え方がかわります。
【背が高い・ふくよか】
浴衣が似合う体型でもあります。
どんな柄も似合う場合が多いですが、少しほっそり見せたいなら寒色系に効かせの色が入った大胆な柄などを合わせるとすっきり見せることができます。
背の高さを低く見せるには大柄の柄がおすすめですが、ぽっちゃりとした人の場合には、大き目の柄よりも帯や小物にポイントを持ってくるのがおすすめ。
背の低い方は柄が小さく、すかすかに入っているよりある程度密集して入っているものを。背の高い方は大柄のもののほうが浴衣が映えます。
目的別浴衣の選び方
普段洋服の私たちからすると、浴衣って夏のお洒落着って感覚ですよね。
でも和服のカテゴリでは、洋服でいうTシャツ&デニム的な位置。
そう、言ってみれば普段着なのです。
ただし、浴衣の中でも格式があります。
着物とまでは行きませんが、それなりのお洒落着として着れる浴衣も。
花火だけでなく、ちょっと屋形船や川床などでの食事に着て行きたいという場合は、浴衣のグレードをアップし、着物と同じく名古屋帯に足袋をはきます。
もちろん、長襦袢も着ます。
目的別で選ぶ浴衣。ご参考まで。
【綿コーマ・綿紬・綿絽】
適した場所:花火観賞・夏祭り・浴衣イベントなど気軽に出かけたい場所に適した浴衣。おそらく一般的に浴衣というイメージが一番強いタイプです。
浴衣の中では安価で、帯も半幅で十分なので着なれていない方も気軽に楽しめますね。
デパートなどで売られているプレタ(仕立て上がり)の浴衣のほとんどは綿コーマです。
デザインが豊富ですが、あまり派手でなく藍×白などのシンプルなものの方が、帯の組み合わせで遊べるうえ、歳を重ねてもずっと着られます。
割とハリ感があるので、骨格がしっかりしている方より、なで肩の方のほうが向いています。
綿紬・綿絽は生地の織り方の違いです。
綿絽は少し穴があいているような織り方。透け感もあり、見た目も涼しげ。実際綿コーマより通気性が良いので涼しいです。
綿紬(めんつむぎ)は先染めの糸で織ったもの。節のようなものがでていて、生地自体に少し独特の風合いが見られます。
【奥州紬・綿縮・紅梅】
適した場所:屋形舟・川床で食事・美術館などこれらが俗に「よそゆき浴衣」と呼ばれるものです。
特に奥州紬(おうしゅうつむぎ)や紅梅(こうばい)は帯も半幅でなく、着物同様名古屋帯を合わせ、履物は下駄でも足袋も履きます。
簡易的着物といってもいいかもしれません。
奥州紬は茶色がかった地色×藍などが一般的。素朴な風合いですが、浴衣の中では高級浴衣になります。
割と高価でプレタでの販売はほぼありません。
綿絽は透け感のある、凛とした風合いの浴衣。伝統工芸にあたる長板中型と呼ばれる、同じ柄を生地の裏表にぴったりあわせて染め上げるものもこれに入ります。
綿絽は名古屋帯でも半幅でもOK。あまり着崩さない方がお洒落に見えます。
紅梅(こうばい)。素材は綿と絹があります。
絹紅梅はもう夏着物の仲間。浴衣としてより、カジュアルな着物として着る方があっていますね。
ホテルでの食事などもOKです。
以上、ざっくり分けましたが、目的がカジュアルシーンなのか、ちょっとかしこまったシーンなのかで考えると分かりやすいと思います。
ただし、浴衣は浴衣。
着物とは違いますので、そのあたりは見極めましょう。
よそ行き浴衣は、まず誂えものとなり、反物だけでもけっこうな価格帯です。
また、このあたりになると、あまりポリエステルの半幅帯などはしめられません。
どこで買う?買うときの注意点とは
一般的にはデパートや最近では大型スーパーのファッションフロアなどでも扱われていますね。
大体5月くらいから店頭に並び始めます。
浴衣用の反物はデパートなどでは4月には並び始めます。
プレタと呼ばれる仕立て上がりのもの。
サイズなど含めて自分に合うものがあれば、それでもいいかもしれません。
ただ、本気で自分に合うものをと考えるならお誂えをおススメします。
自分サイズに合うので、着くずれしにくいですし、自分サイズのものは着姿がだんぜん違ってきます。
和服は形が同じです。
袖の長さ(裄ゆきと言いますが)1センチ長い・短いでも印象が違ってきます。
また反物の多くは本染めのものです。
プリントのようにベタっとした印象にはならなく、柄に大きく表情がでてきます。
綿コーマなどなら反物で3万円台からあります。
仕立て代上乗せしても合計5万円以内で誂えることも可能です。
デパートのプレタ浴衣でさえ4万円近くするのですから、そこはこだわってもいいのでは、と個人的には思います。
「浴衣なんて年に1回くらいしか着ないのに、もったいない」と思いますか?
反対です。
気に入って作った浴衣を着るために、色々夏の計画を立てるんです。
花火大会だけではありません。
イベントだってあるし、寄席などでは浴衣割引などがあったりします。
積極的に着たくなってくるものです。
ぜひ検討してみてくださいね。
お誂えするのであれば、デパートの呉服売り場。または呉服屋などに相談しましょう。
さて、プレタにしろ、お誂えにしろ注意したいのはサイズはもちろんのこと、柄の出方。
反物の柄のどの部分が、着た時にどういったように出るかは入念にチェックしましょう。
左前見ごろの一番大きい面積に柄がすかっと抜けすぎていないか、胸あたりにキレイに柄はでるかなど。。。
柄の出方で浴衣全体の印象が大きく変わります。
仕立て上がりの浴衣でも店頭であわせたものと違うものを渡されることもありますよね。
そうすると柄の出方も合わせた物と違う場合があります。
誂えするときはしっかり合わせて、細かく指定入れてもらいましょう。
ただし、背の大きい方は反物自体にあまりゆとりがなくなるので、必ずしも希望通りにはならない場合があります。
ただ、お店の人はプロなので、選んだ反物がどういったように柄が出るのかは、確認してください。
さあ、夏が楽しみになってきました。
とっておきの浴衣を着て、この夏は粋に盛り上がりましょう!
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