目次
意外と悩む浴衣の帯
素材は?色は?基本コーデをおさえておこう
今年は浴衣はどのくらい着る予定でしょうか?
江戸時代、江戸っ子は夏場1日に3~4回は浴衣を着替えていたそうですが、浴衣がお洒落着になった現在、そんな習慣はなくなりました。けっこう高いし、何枚も買えないですしね。
かといって洋服に慣れている私たちはいつも同じ浴衣ってなんとなくつまらない、と感じてしまうのが正直なところ。
和服は何枚も持てない現在、帯の組み合わせで随分雰囲気は変わってきます。
今年浴衣を新調した方もそうでない方も今年は帯をちょっと見直して、ワンランクアップの浴衣の着こなしを目指してみませんか?
浴衣に合わせる帯の選び方のポイントのご紹介です。
浴衣の帯の種類の基本を知ろう
浴衣に合わせる帯ってそんなに種類あるの?
と思うかもしれませんが、浴衣にも格の違う種類があるため、帯もその格に合わせる必要があります。
【浴衣に合わせる帯の種類】
半幅帯
一番浴衣に合わせる帯ですね。カジュアル着物にも合わせますが、浴衣はなるべくさらっと着たいので、半幅帯を合わせることが多いです。
兵児帯(へこおび)
子どもがよくしめる、くしゃっとしたリボンのような帯です。
結び方次第では、色っぽくもかわいらしくもなります。浴衣ならではの帯です。
名古屋帯
浴衣で名古屋帯?と思われる方もいるかもしれませんが、よそゆき浴衣の場合は博多の名古屋帯で夏着物のようにきちんと着たりします。下駄でも足袋も履きます。
作り帯
ちゃんとしめられるか不安という方におすすめの作り帯。
結びの形はできていて、差し込むだけのワンタッチ帯です。ただ、たいてい一目で作り帯と分かるものが多いですね。そのあたり、気にならないようでしたら、手軽でおススメです。
いろいろな形を楽しむことはできないですが、着くずれが心配の方は最初はココから始めてもいいかもしれませんね。
【帯の素材】
正絹(しょうけん)
絹100%。
正絹の半幅帯は「博多帯」がほとんどです。
普通、着物の帯は正絹ですが、浴衣にもあう夏用の正絹帯はあります。
涼しげで上品に見えるので、よそゆき浴衣にはポリエステルの帯でなく、正絹の帯を合わせます。
もちろん、普通の綿コーマの浴衣にもあわせられます。
しめやすく、ゆるみにくいので着くずれしにくい正絹の帯ですが、汗をかいても家で洗うことはできないうえ、やはり高価です。
ポリエステル
浴衣には気軽に合わせられる帯です。
安いうえ、色・デザインも豊富なので若い方には特におススメ。
汗をかいても家で洗えるのもうれしいですね。
ただ、ゆるみやすいので着くずれには注意してください。
最近は麻との袷になっているものもありますが、別素材との組み合わせのほうがしっかりとしまります。
綿
浴衣にはすこし厚ぼったく感じますが、ポリエステルより安っぽくなく、ほどよいおしゃれが感じます。
少ししめにくいですが、一度しめるとゆるみにくいです。
麻
涼しく、風通しがいいので、夏の帯にはもってこいです。
ただ、しわになりやすいですが、夏のおしゃれにはかかせない素材ですよね。
麻も家で洗うことができるのがうれしいですね。
最初の一本はポリエステルでもいいと思います。
ただし、高価な浴衣にはしめられませんので、そこは浴衣の格にあわせて素材を選んでください。
次はいよいよコーディネートのコツです。
失敗しない浴衣と帯の合わせ方
反対色で合わせる
反対色とは補色関係の色。
色相の輪の対面にある色です。
青系の浴衣なら黄色の帯を合わせると、全体の印象がすっきりとしまります。
着物の場合、柄の着物に柄の帯は当たり前ですが、浴衣の場合は無地に近い帯の方が品よくすっきり格好よくみえます。
博多帯の献上のようなボーダー状にラインの入ったものであれば見た目にも涼しげに。
浴衣の色の一色を選ぶ
何色か使用している派手目な浴衣なら、その中の一色を選びましょう。
浴衣に合わせて、どの色が一番すっきり見えるかみてみてください。
カラフルな浴衣にはなるべくシンプルな帯が浴衣の華やかさを一掃引き立たせます。
ポイントコーデ
少し大胆な柄の帯を合わせてみるのも面白いです。
ただ、一歩間違えるとやぼったくみえるので注意を。
浴衣と帯の組み合わせは着物と違い、少しでも涼しげに抜け感を出すことです。
浴衣も帯も主張しすぎるとけっこう浴衣の良さが失われてしまうことも。
真夏、暑い日に涼しげに着こなすからこそ浴衣は格好よく見えます。
自分の好みだけを主張させず、一歩引いて俯瞰視してみるのがうまくコーディネートするコツです。
浴衣は夏に着るもの。
全身派手にすると、暑苦しく見えてしまいます。
できるだけすっきりとスマートに見せるようにすることをおススメします。
浴衣は同じ形なので、帯の組み合わせ方で全然違って見えます。
あとはちょっと根付けをさしてみたり、帯どめをしてみたり、少しアクセントをつけてみると上品かつ可愛らしくみえます。
自分に合う組み合わせを見つけて今年の夏、ワンランク上の浴衣美人を目指しましょう!
【関連記事】
> 浴衣を買うとき気をつけたい 浴衣の選び方とチェックポイント
> 浴衣の汗対策は?汗ジミ作らない方法と汗をかいてからの手入れ法
> 浴浴衣デートで泣かないための下駄選びと鼻緒ずれの対処法とは