買ってきたらまずは水あげ
これが花の命の長さを決めます!
店頭で見つけたキレイな花、1~2日で元気がなくなってしまった、
つぼみが咲かないうちに枯れてしまったなど、誰もが経験あるはず。
実はこれ、茎から花まで水がいきわたっていないのが原因。
花は少しでも長く楽しみたいもの。
切り花を少しでも長持ちさせるコツとしおれかけても元気を取り戻すための方法をご紹介。
目次
切り花を長持ちさせる水あげの方法
切り花は当然、根から切り離された瞬間から水を吸い上げる力がなくなります。
それでも少しでも花をキレイに保つには少しの手間をかけてあげることが必要。
面倒がらずに持ち帰ったらまずは水あげをしてあげましょう。
花が長持ちする水あげ方法
【用意するもの】
- バケツ
- 新聞紙 1枚
- 花切りハサミまたはカッター
【手順】
1.バケツに7分目くらいまで水をいれておく。
2.買ってきたときにまかれているラッピングや輪ゴムすべてはずし、花の茎の下がすべてそろうように束ねます。
3.茎を10~15㎝出し、花がすべてかくれるように新聞紙でくるみます。
4.茎の下を斜めにカットします。
水切りハサミの切れが悪い場合はカッターの刃を新しいものにし、スパッとカットします。切れ味が悪いハサミで切ると、茎の断面をつぶす可能性があるので、切れるハサミ・またはカッターで切ってください。
5.これを水をはっておいたバケツに投げ入れるように勢いよく入れます。
ポイントは「勢いよく」です。花がびっくりして水をあげやすくなるとか。(ホントかな?)
6.バケツごと、直射日光の当たらない涼しいところに1時間くらいおきます。
花がシャンとしますので、ここからお気に入りの花器にいけましょう。
参照:Allabout 家庭菜園関連情報
ひと手間といってもこのくらいのものです。
これで花が長持ちするなら嬉しいことですよね。
水切りはいらない?
水の中で茎を切る、水切り。
水あげの方法のひとつですが、実は私たちはやる必要はありません。
水切りは茎から空気を吸いこんで、気泡ができるのを防ぐため。
でも、これって何度もやる必要はないのです。お店がその花の種類によってしかるべき方法でやってくれているので、あとは茎の断面をキレイに保つだけ。
もちろん、水切りをやってはいけないという訳ではありません。
家で水切りする場合は、水の中でスパッと斜めにシャープに切ることがポイント。
新品の刃をつけたカッターなどがおススメです。
(ハサミだと、どうしてもつぶれるので)
流水では効果がありませんので、必ずしっかり水の中に浸して水切りしてください。
切り花の長持ちさせる5つのコツ
切り花を長持ちさせるのは水を花まであげること。
ただ、そのためにもいくつかのポイントがあります。
1.清潔なハサミで切る
水や茎に発生する雑菌が花の寿命を短くします。
茎を切る際はハサミは清潔にしておくことが大切。
難しい場合は折り刃のカッターで刃を折ってから使うのも手です。
茎を切るときは葉をある程度切り落とすように。
2.茎も花器もキレイに保つ
水あげは水替えの度に行うのが基本ですが、そこまでできないという場合、水替えの際は茎と花器はキレイに洗いましょう。
雑菌を繁殖させないことが目的です。
水あげは毎日でなくても、水替えは毎日行うのが鉄則です。
3.花器に水を入れ過ぎない
花瓶の1/3くらいの水におさえるのがポイントです。
茎の部分が多く水へ浸かると茎が傷みやすくなるためです。
だいたい器の底から3~5cmくらい。
4.花器を選ぶ
花器や花器の置き場によっても水の雑菌の繁殖を最低限におさえることができます。
ガーベラなどの根が出にくい花はガラスの花器を使用し、暑くなりすぎない程度の日光があたる場所におきます。
水に日光を当てることで、水が殺菌されます。ただし暑すぎると花のダメージが大きくなります。
一方カーネーションなどの根を生やす花は光を通さない花器を。
花を選びますが、漆器の花入れは比較的に花が長持ちします。
漆には殺菌効果があるため、水をキレイに保ってくれます。
また、底までしっかり洗える形状(デザイン)のものが好ましいですね。
5.花に栄養を与える
殺菌剤を含んだ鮮度保持剤を使うと、水がキレイに保たれるだけでなく、花に栄養を与えることができます。
俗にいう10円硬貨やハイターを水に入れるという説もありますが、多少水の雑菌の繁殖を抑えられるていで、科学的根拠はないようです。
できれば花にちゃんと栄養を与えられるものを使ってください。
なかなかすべてとはいきませんが、できるものはやって、なるべく長く花を楽しみたいですね。
ちょっと待って!しおれた花の復活法
花を買ってきてそんなに日がたっていないのに、首が垂れてしまった、なんとなくみずみずしさがなくなってきた。
「もう、だめかな。」
と思ったら、部屋も暗くなるし捨てる?
いや、ちょっと待ってください。
実は驚きの復活法があるんです。
「深水法」と呼ばれる方法で、諦める前にぜひ試してください。
【用意するもの】
- バケツ
- 新聞紙 1枚
- 花切りハサミまたはカッター
- 固定用テープ
【手順】
1.バケツに多めに水をいれておく。
2.葉の「裏側」に霧吹きで水をかけます。(花に水がかからないように)
3.新聞紙を半折にし茎を10~15㎝出し、花がすべてかくれるようにくるみます。花がまっすぐなるようにつぶれない程度にしっかりと包んでください。
4.テープで固定したら、そのまま水を貼ったバケツの中に入れ、半日以上置いておきます。
5.花がしゃきっとしたら、すばやく茎を切り、水を入れた花器に生けます。
なかなかここまで難しいという場合は、
花以外の部分を氷水に浸し、1時間くらいしたら引き上げます。
それ以上浸さないことがポイントです。
最後に
花のない部屋に慣れてしまうと、その存在は一気に雰囲気を変えてくれますね。
なるべく長く楽しみたいのに、すぐダメにしてしまう方へ。
花が長持ちしない原因は、置く場所に問題がある場合も。
エアコンの風が直接当たっていたり、かなり高温多湿の場所だったりしていませんか?
切り花は鉢植えとちがって育てるものではありませんが、できる限りのことをやって、なるべく長くその命が続くようにしてあげてくださいね。
ただ、ドライフラワーにして手元に残したい場合は、元気があるうちに乾燥させます。
どちらにしても、花の命を最後まで味わいつくしてくださいね。