目次
陶器市に行ったら楽しもう
益子のグルメや観光、益子焼の歴史
栃木県益子の春の陶器市は器のバリエーションの豊富さや、出店数の多さに加えて、気軽に入れる店舗ギャラリーなどが充実していることから、陶器市だけでもかなり楽しめます。
ただ、益子は陶器を楽しむだけではないんですよー。
陶器市メインエリアの近辺に益子焼を知るための参考資料館などがあります。
陶磁器の中ではわりと歴史の浅い益子焼が、日本中のやきものの概念を変えたそのいきさつなど、知ればもっと益子焼が好きになる情報が満載のスポットも。
さらには、やきものの産地ならではですが、地元で作られた器でいただくグルメ。
益子焼で食事をいただければ、その器の使い心地も分かって一石二鳥。
この陶器市期間でしか味わえないとっておきのグルメもありますよ。
GW入る前にぜひチェックしておきたい益子のおススメスポットのご紹介です。
一度は行きたい 益子焼をもっと知るためスポット
益子焼は江戸時代からと言われているので、日本の陶器の歴史からみるとかなり浅いと言えます。
元々茨城の笠間の陶工、大塚啓三郎が益子に移住し築窯したのが始まりでした。
その後、益子焼を陶磁器の世界で不動の地位としたのが人間国宝でもある、濱田庄司です。
1924年(大正13年)益子に移住し、「観賞の美」から「用の美」の探求を宗悦らと共にすすめた「民芸運動」は益子の陶工に影響を与えただけでなく、国内外からも注目されるまでにいたりました。
だからこそ益子焼は日常使いの器でありながら、その生活に寄り添う美しい器として現代も人気高い陶器なのです。
そんな歴史や益子焼の背景がわかるスポットはココ。
濱田庄司記念益子参考館は陶器市のメイン会場から少し離れているだけあり、わりと混んでいませんので
休憩がてら立ち寄るのもおススメです。
濱田庄司記念益子参考館
その名の通り、益子焼もとより日本のやきものの価値観を変えた先人、濱田庄司の資料館です。
濱田庄司自身が使っていた工房やろくろなどを移築しているので、それらも見ることができます。
「京都で道をみつけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った」
という濱田庄司が残した言葉とおり、彼自身影響を受けた縁の物の展示などもされています。
古民家をそのまま展示会場にし、美しい庭園なども観賞できるため、春の陶器市の新緑まぶしい時期が特におススメです。
登り窯は2011年の震災でほぼ崩壊しましたが、現在は修復完了しています。
この参考館では、濱田庄司の後継でもある、濱田窯の販売も行われています。
住所:栃木県芳賀郡益子町益子3388
問合わせ:0285-72-5300
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
料金:大人 800円
子供(中学生・高校生) 400円
益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子/旧濱田庄司邸
濱田庄司の作品ほか、益子焼の歴代の陶工の名品が展示されています。
さらには旧濱田庄司邸も敷地内にあり、益子焼の歴史・作陶の背景など隅々まで見ることができます。
館内のカフェでは、益子焼作家による器が使用されており、ホットドリンクは自分で好みのカップが選べます。
さらには濱田庄司が実際愛用していたという登り窯も移築されています。
(2011年の震災で崩壊したという話もありますが、今は改修されているはずです)
器は結局のところ、自分のライフスタイルに合うかどうかが要となると個人的には思っています。
歴史や、ブランドなどは二の次です。
ただ、その器の産地の歴史を知ることは決して不要なことでなく、さらにその器への愛着を深める要因でもあるとも感じています。
益子焼きに興味をもって陶器市にわざわざ出向いたのですから、しっかりその歴史を知っておくと、もっと器を楽しめますよ。
敷地内にはその他現代アートの作品や、城跡の遺跡など見どころがいっぱいあります。
住所:栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
問合わせ:0285-72-7600
開館時間:午前9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし陶器市期間は営業)
料金:一般・大学生・高校 600円 小・中学生 300円
窯工場見学
益子焼最大の窯元のつかもと。
ここはギャラリー・陶芸体験などふくめ、さまざまな形で陶器を楽しめます。
中でも注目なのは「窯工場見学」。
誰もが知っている駅弁で有名な、おぎのや「峠の釜めし」。あの釜めしの窯は益子焼って知っていましたか?
釜にちゃんと記載されているんですよ。
そしてその釜の製造元がこの「つかもと」。
益子焼では珍しい機械での量産を行っています。
工場見学も随時行っているのでぜひ問い合わせてみてください。
住所:栃木県芳賀郡益子町益子4264
問合わせ:0285-72-3223
益子陶器市に行ったら寄りたいグルメスポット
益子陶器市では屋台などもでるので、ちょっとした腹ごしらえには困りません。
ただ、せっかくなら地元のグルメスポットで楽しみたいという方へ、おススメスポットのご紹介。
中には陶器市期間限定のスポットも!
cafe&space ヒジノワ
2009年に益子町で開催されたアートイベントの祭「Earth Art Festa 土祭(ひじさい)」がきっかけとなって、益子町の旧市街地に誕生。
有志によって運営されているこのカフェは手作りのランチなどがいただけます。
その他、作家によるアイテムの販売やワークショップも開催されています。
益子駅から陶器市エリアへ向かう途中、道沿い左手にあります。
住所:栃木県芳賀郡益子町益子1665
問合わせ:0285-81-7380
時間:11:00(日曜10:00)~17:00
そば処 炉庵
栃木県芳賀郡益子地方は知る人ぞ知る美味しいそばの産地。
農薬を使わず、安心・安全を誇っています。
内閣総理大臣賞や農林水産大臣賞などの受賞も数多いのがその証拠。
そんな味わい深いそばを石臼でひき、贅沢にも10割そばで提供している炉庵。
メイン会場から少し離れた益子参考館前通り沿いにあります。
住所:栃木県芳賀郡益子町益子3508-2
問合わせ:0285-70-1068
時間:11:00~20:00
見目陶苑 土空間 (ツチクウカン)
陶器市会場からは遠いので行くなら益子駅にもどってバス・タクシーを利用してください。
やきものの産地ならではの内装。
元々陶器工房として使用された空間は、無二唯一の店舗。
ランチなども美味しいと評判で、一度行ったことのある人はまた行きたいという声も多くあがっています。
住所:栃木県芳賀郡益子町塙490
問合わせ:0285-72-3606
時間:9:00~18:00(水曜定休)
石窯ピザ ceramista(チェラミスタ)
陶器市限定のショップ。
薪と石窯で焼き上げた本格ナポリピザがいただけます。
春の陶器市でどこに出店するかは不明ですが、見かけたらぜひ食べてみてください。
まとめ
濱田庄司らがすすめていた民芸運動は今新たに見直され、ちょっとした民芸ブームをおこしています。
単なるやきものの産地の歴史とせずにぜひそのモノづくりの背景を垣間見てください。
益子焼の魅力と益子の地元グルメをぜひ堪能してくださいね。
【おススメ記事】
> GWおすすめ益子春の陶器市2018の楽しみ方 日程や見どころ
> GW益子春の陶器市の渋滞や駐車場穴場情報 車とバスどちらが◎?
> GWのおでかけにおススメ 春の陶磁器祭り情報2018【関東編】