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浴衣の臭いをとるポイントは熱と風!
確実に取る場合は浴衣を洗う
東京では三社祭が終わり、浴衣が着られる季節となりました。
今年は少しでも多く浴衣を着たいとクローゼットの引き出しから出してきたところキツイ防虫剤の臭い。
一年間しっかりしみこんだ臭いはなかなかとれません。
浴衣でおしゃれしたいと思っても、防虫剤の臭いをぷんぷんさせていたら台無しですよね。
今日着たいのに!という方も大丈夫。
浴衣の臭いの取り方のご紹介です。
着るまで時間がある場合は
最近は無臭の防虫剤も多いですが、和服というだけでナフタリンの防虫剤をしっかり入れている場合がありますね。
そう、あのツンとした臭いはナフタリンの臭い。
和服の収納などによく使用されます。
このナフタリンの臭いはかなり手ごわく、少し干した程度では取れません。
ではどうしたら?
一度洗う
浴衣はほとんど綿です。
着物とちがって自宅でも洗えます。
クリーニング店に出すと2~3週間かかるので、その時間があれば出してしまったほうが安心です。
浴衣のクリーニングだと、大体1,000円くらいでやってくれると思います。
もし、自宅で洗いたい場合は、以下に記載しましたので、参考にしてください。
陰干し
クリーニングに出すまで時間がないという場合は「陰干し」しましょう。
風通しのよいところで日光の当たらない場所に吊るします。
ハンガーは洋服用ハンガーでなく、できれば着物用がいいですが、もしなければ100均ショップなので買えるバスタオル用ハンガーでもOKです。
外で干せない場合は室内で、扇風機などにあてます。
ある程度風で飛ばしたら、あとは数日室内に吊るしておきます。
蒸気を利用
お風呂あがりにまだ浴室が湿気がこもっている間に浴衣を吊るしておくのも手です。
その際は風呂場の窓を開けるか換気扇を回し、さらに扇風機などで風をあててください。
扇風機は首振りにした方がいいようです。
陰干しをするときも霧吹きをかけてからすると効果的です。
今日着たい!即効で臭いを消したい場合
スチームアイロン
スチームをあてながらアイロンをかけるのも、同じく蒸気を利用した脱臭方法です。
ただ、ナフタレンの場合アイロンの熱で液体となりシミとなる場合もあるので、ご注意ください。
浴衣を吊るしたまま、少し話してスチームをかけ、そのあと扇風機などで風をあてるだけでもかなり臭いは取れます。
ファブリーズ
こちらも吹きかけてから、風をあてて干すと臭いが取れます。
ただ、浴衣はかなり丈もり、袖などもあるので量は必要になってきます。
さらに場合によっては色落ちの原因にもなりかねないので、あまりおススメできません。
プレタ浴衣のプリント生地仕立ての場合はほぼ洋服と変わりませんので問題ないと思います。
いずれにしても格の高い絹紅梅や総絞りの浴衣にはスチームもファブリーズも使えません。
自宅洗いもNGです。
以上、ご紹介したのは綿の浴衣の一般的な染めの場合です。
手染めや絞りの浴衣は取り扱いに十分気をつけてくださいね。
浴衣の洗い方
浴衣は特別な染めをしていないかぎり、綿なので自宅で洗えます。
洋服とは異なるところはかなり大物なので、干す場所に困るところです。
洗う前にチェックすることは色落ちと干す場所の確保ですね。
色落ちチェック方法
浴衣は色落ちするものですが、白地や淡い色が地色の場合、そこに色移りする場合があります。
自己責任でお願いします。
チェック方法は白い布に洗剤を含め、目立たないところ(右前見ごろなど隠れる場所)をちょっとこすってみます。
また、洗うときは必ず水を使用しましょう。お湯を使用すると色落ち・縮みの原因となります。
洗濯機で洗う
いきなり洗濯機に放り投げてスイッチオンはNGです。
まずはきちんとたたんで、ネットに入れます。
ネットの中で浴衣があばれないよう、同じ大きさになるものを選びましょう。
洗剤は中性洗剤を使用。
ドライコースで洗い、脱水は短め(30秒~1分)にしましょう。
乾燥機はNGです。
手洗いで洗う
洗面器などに中性洗剤をとかし、浴衣をたたんだままつけます。
そのまま押し洗い。
すすぎもたたんだまま。
脱水ははやりネットに入れて短時間で。
干し方
着物用ハンガーがなければバスタオル用ハンガーを使用して日の当らないところで干します。
しわにならないよう、なるべく袖も広げた状態で干すのが理想です。
浴衣の手入れは着物ほど神経質になる必要はありませんが、やはりちょっと気をつけたいですね。
何度も買い直すものではないので、手入れはちゃんとして毎年夏は楽しみましょう。